フリーライター 第三回

フリーライター 第三回

まるで雲の上を歩くような、軽い足取りで歩く男に腕を引かれながら古びたショッピングセンターの地下へと案内された。「ちょっとマニアックなんだけれど、別にいいよね」青年は、筑紫の方に振り向く。口元に笑みを浮かべ、白い歯が見えた。「別にどこでも」「えー。投げやりだなー」「まさかSMクラブとかじゃないだろ?」「あはは・・・そっち系が好きなんだ」笑うたびに赤い髪が揺れる。何がそんなにおもしろいのかと思ったが、そ...