Tome文芸館

ルールの犬

そこそこ高い建物の上から見下ろしている。この建物の住人であろう人々と一頭の犬の姿がある。ある制定されたばかりのルールによってこの犬を殺さなければならなくな...

2022/07/29 10:33

ヘビの開き

なんとなくホテルの一室。思い出せない何かを探していた。水に濡れたクモの寄せ集めみたいな塊がある。黒い脚みたいなのがもぞもぞ動く。それをよく見ようと近づく。...

2022/07/28 21:50

粘土の模型

粘土でこしらえた共同住宅の模型がある。これを囲んで住人たちが相談している。「これはまずいですよね」地下部分に水で浸食された空洞がある。その部分を住人の代表...

2022/07/23 08:05

手首のシール

夜中に屋外で深呼吸をしている。暑いのか、上半身は裸。なぜか両手首にシールが貼ってある。バーコードやキャッシュカードみたいな感じ。違和感はない。生活する上で...

2022/07/21 23:39

一行名言集 第五集

つまらんは罪 おろかなるは罰 人間関係 ほとんど信用がすべて 規則や法律 最低限にとどめておけ 探し物は 要らなくなった頃に見つかる やりたいことと やれ...

2022/07/10 07:04

三匹のヘビ

最初は会社オフィスにいたような気がする。それから箱を抱えて帰宅したのだ。箱の中には黒くて細長い三匹のヘビ。テーブルから腕を伝って肩や頭の上を這う。小さいこ...

2022/07/07 07:54

ペッパー水球

市営プールで仲間と遊んでいる。誰かが合成紙で三角柱のボールを作り それで水球の真似事みたいなことを始めた。ボールは水面に落ちた直後に微妙な動きをする。まる...

2022/07/05 09:45

半分の自転車

自転車を半分に分解した。サドルのある半分を地面に立てて乗る。残りの半分には友人が乗った。どこにも行かない。というか、どこにも行けない。僕たちは顔を見合わす...

2022/07/04 08:10

あそこの工場

ある特殊な文化団体の会長から誘われた。あそこの工場で一緒に働こう、と。断る理由はない。颯爽と向かう。工場は2か所あって、通常はA工場。今回はB工場とのこと...

2022/07/03 07:28

かぞえうた

ひとつ、ひとりよがりというけれど。ふたつ、ふざけてみたいだけ。みっつ、みっともなくたって。よっつ、よごれていたってかまわない。いつつ、いつまでつづくやら。...

2022/07/01 08:54