夢のつづき

夢のつづき

「怖い夢を見たんだ。」 あなたはとても寂しそうにそう言った。 「どんな夢を見たの?」 私が聞くとあなたはもっと寂しそうに 「大切な人を亡くす夢。」 涙さえも流しそうなそんな声でそう言った。 「大切な人って誰だったの?」 もしかしたら自分の事かもしれない。 そんなことをわずかに私は期待した。 涙を流しそうなほど、失いたくない大切な人。 だけどあなたは首を横に振った。 「誰だか…