番外編 ルームシェア
「大学生になったら二人で住もう」 始まりは、翼がさらりと口にしたそのひとことだった。 隣を歩いていた創真は、思わず「えっ?」と聞き返しながら振り向いた。にわかには理解できなかったというか、信じられなかったのだ。けれども翼は至極当然のように言葉を継ぐ。「いずれ結婚するんだから構わないだろう」「いや、家からでも通えるのに何でわざわざ」「僕は早くあの家を出たいんだよ」「ああ……」 尊敬していた父親のひどく...
2020/04/13 16:47
2020年4月 (1件〜100件)
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