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『じゅうこくのしょ×あやしき×きつね語り』05(BL小説*R18): AS
「いま丁度、晴雨が降ってきたぞ」 黒天が間借りしている朽ちた民家の軒下に、三毛猫の柳がふらりと訪れた。口に咥えていた小魚を置いてそう云うなり、その身をぶるりとふるわせた。「晴雨かぁ。どおりで土埃の匂いがすると思ったよ」 黒天の住いは風通しが
2014/11/22 15:38
『じゅうこくのしょ×あやしき×きつね語り』04(BL小説*R18): AS
「こ、怖がるから、怖いんだっ!」 そう嘯き、ごくりと喉に溜まる唾を飲み込んで、黒天はごほごほと噎せてしまった。 普段から埃のようにもさもさとしている黒天なのだが、心境を具現して、全身の毛がぶわっと逆立っていた。本能が何かを感じとっているから
2014/11/07 21:08
『じゅうこくのしょ×あやしき×きつね語り』03(BL小説*R18): AS
——あれは夢か幻だったのか知らん? 否、彼の方は�再会�を誓ってくれたのだから。 心中で呟きながら黒天(こくてん)は、胸許に賜わった鳴らない鈴を、古傷により捻じれた前足で弄ってみた。 これがここに在る限り、もう一度会えるのだと、黒天はそう
2014/11/07 15:18
『じゅうこくのしょ×あやしき×きつね語り』02(BL小説*R18): AS
夜の帳が下りようとしている。外界の季節は冬になろうとしていた。 結界(うち)に居るということは、我が同胞に相違ない筈である。 しかもあれは身の危機を示しているようだった。 先陣を切ったのは遠野であった。 その後を一糸乱れぬ動きで、その主と
2014/11/02 13:38
2014年11月 (1件〜100件)
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