鏡像の意味論、番外編その9 ― 光学系における虚像と実像の違いから生じる問題について
光学システムにおいて虚像は通常、立体的に表現されるのに対して実像は平面的に表現される場合が多い。一つには実像が像平面 ― カメラの場合はフィルム面に相当するが ― 上に形成される平面像と見なされる場合が多いということもあるが、それはつまるところ、光が形成する像は物体の表面しか表さないということに本質的な問題がある。それは人が物体の表面しか見ることができないということでもある。表面しか見ることができないと...
2023/10/31 12:44