質的 ― Qualitative ― と量的 ― Quantitative ― に関わる科学的表現の問題 ― その3 ― 『分析』に関連して(3)
質的(Qualitative)と量的(Quantitative)の観点から前回の考察をさらに推し進めたいと思う。前回の結論は、少なくとも化学分析において、質的分析と量的分析という風に対立的な分け方は不適切ではないかというものだった。さらにこの結論を掘り下げると、化学分析に限らず、さらに人文社会科学をも含めて、そもそも分析という概念自体について、それが必ず質的側面と量的側面を備えていなければならない以上、質的分析と量的分...
2020/07/30 00:46