伊豆新聞掲載=天城山からの手紙
<記事の内容抜粋>「一時の安らぎ」天城の森は思っているよりもずっと暗い。われ先にと頭上へ手を伸ばし、その手の先に付けたたくさんの葉を空いっぱいに広げ、太陽の光を皆がむさぼるからだ。長い年月、その競争をした森の天空は、パズルが完成したかのように隙間がない。でも、そんな時間もすぐに終わってしまうのかもしれない。なぜなら、暖められたその場所では次の戦いが始まっている。いつかまた、この空いた穴は、戦いに勝った者が手に入れ、また陽をむさぼり、森の命はつながっていくのだ。伊豆新聞掲載=天城山からの手紙
2020/05/31 18:00