孤火の森 第51回
『孤火の森』目次『孤火の森』第1回から第50回までの目次は以下の『孤火の森』リンクページからお願いいたします。『孤火の森』リンクページ孤火の森(こびのもり)第51回岩国が言うには、自分は何人かの兵に面が割れているということだったが、今津を置いて長州藩には戻れないということであった。それに藤生のことも分からぬままでは到底戻れないと。「あとは藤生か。どこに行ったんだよ」酷吏に顔の割れていない周南、萩、岩国、宇部、他に長州藩の数名が、空っぽになった宮都の者たちが用意をしていた隠れ家に留まることになった。だがここも長くは居られない。隠れ家は点々としなくてはならない。今の兵たちの状態で捕まりでもすれば、城に囚われるまでに命が残っているかどうか分かったものではなく、辛くも城に入れられたとしても拷問が待っているだけだろ...孤火の森第51回
2024/12/16 21:23