小説『魔界の饗宴』 その79
クリック面白い、と思ったらクリックしてください。注意)一部暴力的、性的表現が含まれますからご注意ください。本作はすべて架空であり、国名、団体名、個人名はすべてフィクションです。著作権は作者に帰属します。マレイシア、クアラルンプール、ブキットビントン駅検問所けたたましい衝撃音とともに、検問の鉄柵が宙を舞った。検問の警官たちが悲鳴を上げて散る。猛スピードで突っ込んだプロトンのセダンは、そのまま正面のパトカーの横腹を直撃。運転する扇谷の目の前にエアバッグが飛び出した。前が見えない。銃を抜いた警官たちが発砲の構えでステイする。扇谷慎二郎は歯を喰いしばりながら、ギアをバックに入れ、後ろを確認もせずまたアクセルを蹴った。プロトンが、ギイイイ、と金属的な音をたててタイヤを軋ませる。後ろのパトカーに激突する。扇谷慎二郎の首がガ...小説『魔界の饗宴』その79
2010/12/12 23:01