自閉症 脳の機能と障害の傾向
脳の神経細胞は、その役割ごとにそれぞれグループ(神経回路)を作っています。学習や経験を積み重ねると、各グループの間で連絡網(神経ネットワーク)がはりめぐらされ知的な発達がすすみます。ところが、どこか部分的に障害があると、脳のそのグループ間の情報伝達がうまくいかなくなり、脳の機能全体にも影響を及ぼすのです。例えば、記憶部門での機能障害があると、短期的・長期的な記憶の障害や言葉がうまく思い浮かばないといった問題が生じます。 自閉症は、こういったいくつかのグループの機能障害が組み合わさって、様々な症状が現れます。しかし、なかには、計算能力がずば抜けているなど非常に優れた潜在能力をもっている人も..
2010/09/29 02:13