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不完全な孤独
コロナもウクライナも散弾銃もあなたは知らずに永い眠りに寝つけぬわたしの不完全な孤独...
2023/06/01 01:40
手は届かない
すべては昨日のことのようなすべては明日のことのようなでも本当は遠い過去と遥かな未来どちらも手が届かない...
2023/03/01 15:36
時の流れがある
昔の映画を見た昔の映画を見る今のわたしがいるわたしの中に時の流れがある戻らない時の流れがある...
2023/02/27 02:18
懐かしいという言葉が
懐かしいという言葉がキライ既に懐かしむ場所もなくもう懐かしむ人もいない懐かしいという言葉がツライ...
2022/04/26 19:55
大したことじゃない
もうすぐまた桜が咲くこうして時が流れていくそれだけが淋しい友だちがいても恋人がいてもそんなことは大したことじゃないあっという間にまた桜が散るどうしたって時は過ぎていくそれだけが哀しい思い出があっても希望があってもそんなことも大したことじゃない...
2022/03/21 21:12
また明日
過日、フィギュアスケートの羽生結弦選手が、試合後のインタビューで「あと何回この風景を見れるのかと思うと、涙が出そうになった」と、いうようなこと語っていた。彼が語ったのは、スケート選手として、ということだったのかもしれないが、コロナのまたしてもの広がりやら、痛ましい事件やらが続く日々、彼のこの言葉は胸にしみる。また明日があるかどうか。肝に銘じて今日を大切にいきなくてはとしみじみ思い入る。来る年が、少...
2021/12/31 15:38
私にかまわないで
憎んでいる方が嫌悪している方がずっと楽だからそんなふりをしているあなたのことも私のこともだからどうか誰も私にかまわないで温もりを思い出させないで...
2021/12/14 17:19
夢中で抱きしめる
...
2021/11/12 01:12
私は震えている
なんの列かもわからぬまま私はなんとなくわくわくしながら途方もなく長い列に並んでいたここからではどこが列の始まりなのか全くわからないほどあまりの長さに気が遠くなりそうな一方その長さゆえの安心もあった切望しながらも手に入る日など実はこないかもしれない列の膨大な長さが私の心の安寧を保ってくれていたそれがあるときふいに前に並んでいた人々の姿が消え次が私の番になったたぶん延々と待ってやっと訪れた私の番だった...
2021/10/07 10:02
ほっとするような
大事なブレスレットをなくした腕から気配もなく消えていたまるであなたのよう大切なものを失うとこの世への未練がすこし薄くなるようなこの世との縁がすこし細くなるような哀しいようなほっとするような...
2021/09/01 16:28
死んでいるような
馴染んだ風景は消え果てこの世に老婆の居場所はなく見知らぬ景色に包まれてわたしはすっかり死んでいるような...
2021/07/14 23:42
あたりまえになっている
あなたの気配が少しずつ薄れているあなたのものが少しずつなくなっているあなたの記憶が少しずつ曖昧になっているひとりの暮らしがいつの間にかあたりまえになっている...
2021/07/11 23:58
そっと胸にしまおう
気づかぬほどに少しずつ紡ぎなおされる記憶それを思い出と呼ぼう大切に抱きしめよう戻りようのない遠い不確かな過去それを人生と呼ぼうそっと胸にしまおう...
2021/06/04 07:33
もっとやりきれないのは
愛し方がわからないよりもっとやりきれないのは愛され方がわからないこと...
2021/05/02 02:50
どこかなまめかしい
花曇り、という言葉が好きである。 辞書によると、桜の花の咲くころの薄くぼんやりと曇った空模様のことだそうだ。花曇りの空も、その空の下で咲く桜も好きである。 桜には、晴れ渡った青い空もよく似合うが、満開に咲くわが身の美しさを充分に承知しながら、敢えてちょっとその美しさを恥じらっているかのようで、花曇りの空の下の桜はどこかなまめかしい。 おとなの女ならぬ、おとなの桜という趣を感じる。...
2021/04/02 23:02
それならいっそ
はじまるとき終わりもはじまっている終わりにむかってはじまっている誰も彼も終わりにむかって進んでいるそれならいっそはじまらなければよかったのに...
2021/02/27 00:29
その間で
明日がくる重ったるさ明日がこないおそろしさその 間はざまで生きている...
2021/02/11 18:52
ふいをつかれぬよう
淋しさにつかまらぬようわたしは走って走って走って思い出と出くわさぬようわたしは逃げて逃げて逃げてふいをつかれぬよう全身をかたくかたく閉ざして...
2021/02/03 14:03
知らなかっただけ
昨日まであったと思ってた今朝もあったと思ってた明日もあると思いこんでいたでも知らなかっただけもうなくなってしまっていたあっけなく消えてしまっていた...
2021/01/26 00:47
こんなに
驚いたなぁ一人ってこんなに退屈なんだ知らなかったなぁ独りってこんなに寂しいんだ気づかなかったなぁ孤独ってこんなに自由なんだ...
2021/01/24 01:36
今日も明日も
あなたの深く大きな愛情がわたしの小さな呼吸を奪う生き苦しさと息苦しさが今日も明日も行ったり来たり...
2021/01/18 00:56
涙が生まれる
スモーキーな怒りピュアな悲しみ溶け合って混ざり合って涙が生まれる...
2021/01/13 03:32
あけましておめでとう
ここにいることが奇跡生まれたことも生きてることもどれも奇跡眠れることも食べれることもやっぱり奇跡あなたがあなたであるためのわたしがわたしになるための最後のピースはもちろん奇跡あけましておめでとう奇跡でいっぱいの良い年になりますように...
2021/01/01 00:00
しあわせを
遺していけるものは何もないけれどしあわせを願って抱きしめるしあわせを想って頬ずりをするしあわせを祈って語りかける世界で一番愛してる誰よりもあなたを愛してる...
2020/12/24 04:11
一粒 また一粒
思い出のつまった涙が流れていく一粒ごとに思い出が薄れていく記憶が遠のいていく一粒ごとに世界を忘れていくわたしを忘れていく...
2020/11/24 00:50
もう思い出
まだ何もかも鮮明に覚えているのにまだ手の届きそうなすぐそこにあるのにそれでもそれはもう懐かしい思い出新しい記憶のかけら...
2020/10/26 00:27
夜のものがたり
それはそれは美しいみかん色の月木陰の向こうにみかん色の灯り空のこちらにみかん色の三日月それはそれは美しい夜のものがたり...
2020/10/20 20:16
滑り落ちていく
ひっかかるものが何もなくて勢いよく滑り落ちていく安寧に向かってか地獄に向かってか考える間もないままに一寸先に未練はあるけれどそれはすぐさま今になり過去になるのであるけどつまりないも同然わからないところに向かって一寸先をどんどん越えながら速度をどんどん上げながら心地よく滑り落ち続けている...
2020/10/14 00:48
待ち伏せる
遠い日の不安がわたしを追いかけてくる一生懸命走ったのに一生懸命逃げたのにわたしを追い越してわたしを待ち伏せる懐かしそうに微笑んで意地悪そうに目を伏せて...
2020/09/15 01:03
私をさいなむ
ふいに気配が身体を包み込む肺がなくなったように息が苦しい気配に潜む記憶がこうしていつも私をさいなむ...
2020/08/19 10:00
知らないふうに
きらきらと笑っている悲しみなんか知らないふうに希望にあふれている幸せしか知らないふうに鳥みたいに空を舞う恐れなんて知らないふうに...
2020/07/20 03:25
歌だけが遺っている
歌だけがここに遺っている歌っていたあなたはもういないのにまるであなたがいるかのように歌だけがここに遺っている...
2020/06/20 02:39
ずっと旅の途中
見慣れぬ風景馴染まぬ習慣今は旅の途中短い滞在癒されぬ孤独まだ旅の途中持て余す不安とろける憂鬱ずっと旅の途中...
2020/05/20 21:04
残された自由を
新型コロナウイルスの突然の来襲から、もうどれくらいがたったでしょうか。 日に日に報道は緊迫感を増し、いよいよ長丁場を覚悟をしなくてはならないようです。 あれやこれや行動が制限され、それはそれでストレスではありますが、一番の不安は終わりが見えないことのような気がしています。 もとより行動的な人間ではないので、実際の生活がそれほど大きく変わったわけでありませんが、それでもこの窮屈感はじわじわと堪えて...
2020/04/22 19:22
待っているからね
昨日も扉をたたいてみた一昨日も扉をたたいてみた一昨々日さきおおといも扉をたたいたその前もその前もそっとそっとおそるおそるすぐに戻るって言っていたのにすぐに戻るって思っていたのにどこまで行ったんだろう今ごろどこにいるんだろう今日も待っているからね明日も待っているからね明後日も待っているからねその次もその次もいつもいつもずっとずっと戻ってくるのを待っているからね扉が開くのを待っているからね...
2020/03/23 06:22
http://25okurokku.blog75.fc2.com/blog-entry-689.html
白い不安震える背中作り慣れたスマイルおぞましい記憶流れる冷や汗板についたフレンドリー騒がしい頭こわばる頬続いていくデイリー...
2020/03/01 06:04
今は昼下がり
細い細い雨が降り続いているガラスを越えて微かな雨音まだ灯りをともさない薄暗い部屋いつかと同じこんな気配不安混じりの危うい安堵たぶん今は昼下がりいつもと同じ昼下がり...
2020/02/01 01:23
いよいよ
いつの間にか、もう一月です。 こうして、いつの間にかいつの間にかと言いながら、時は流れ、年齢を重ねているのでしょう。 昨年は家族を送り、いよいよ次は私が送られる番です。 終活という言葉を耳にすることが多くなりましたが、いざ始めてみようと思うと、なかなか難儀なものです。身の回りをこじんまりとするのは存外難しいものだとわかりますし、それよりなにより、人は本当にいろんな人ととのつながりの中で生きてい...
2020/01/01 00:46
愛がひかる
ある日の向こうにソロリソロリ別れを放つ別れの向こうにポトリポトリ悲しみをとかす悲しみの向こうにユラリユラリ思い出が揺れる思い出の中にキラリキラリ愛がひかる...
2019/12/11 05:16
かもしれない
世界はこんなに広いのだからあなたはどこかにいるかもしれない奇跡は思いがけず起こるのだから明日あなたに出逢うかもしれない...
2019/11/10 02:51
旅を続ける
静かに静かに眠りに落ち深く深く夢に沈みゆっくり優しく旅を続ける...
2019/11/07 04:02
旅立っていく
あなたはわたしの始まりを連れてもうすぐ旅立っていくあなたは始まりを知らないわたしにあなたの終わりを託して間もなく旅立っていくあなたはあなたの終わりを知らないまま私の始まりとともにひとりで旅立っていく...
2019/10/07 00:33
とびこんでみようか
見上げているのか見下ろしているのかわからなくなる思い切ってとびこんでみようか深い深い底に向かって高い高い天を目指して...
2019/09/07 23:44
そぉっと
罅のはいったぼくじぃっとしていないと忽ち砕けてしまうだからそぉっとそぉっと息をする...
2019/08/15 23:51
過ぎる日
夜明け押しつぶされそうな希望昼下がりわけもない焦燥黄昏輝くような怖さ日暮れ穏やかな後悔...
2019/07/16 23:27
素敵なことね
わたしが逝くときあなたはわたしよりもっと淋しいかもしれないあなたが逝くときわたしはあなたよりずっと悲しいかもしれないそれはきっと素敵なことねたぶんとても素敵なことね...
2019/06/21 02:36
また出逢う
誰かの悲しみに出逢う度にあなたの悲しみとまた出逢うわたしの喜びに出逢う度にあなたの悲しみをまた思い出す...
2019/05/22 16:23
いつも通りに
連休なるものが、傍らを通りすぎていきました。 年号も変わり、きっと大きな変化のあった10日間だったのでしょうが、私はカレンダーとは関係なく、いつも通りに仕事をして、いつも通りに休んだ10日間でした。 仕事先でも、道中でも、休むことなく働いている人がたくさんいて、心の中でそっと「お疲れさまです」と呟いてみたり、仕事先で出会う人とはいつもとはちょっと違う連帯感のようなものを感じ合ったり、なかなか趣の...
2019/05/07 17:55
春が流れて行く
風が桜を誘う桜が風を追いかける春が風に乗って流れて行く...
2019/04/09 05:12
素敵なお買い物
先日、ほしかった、もう廃盤になってしまっているトワレを見つけて、スマホのフリマアプリで、ドキドキしながら購入初体験をしました。 子育て世代の方が多いようで、大人のものに混じって、子どものおもちゃやら、絵本、小さな洋服が売られていたりします。私の購入したトワレも、「子どもができて使わなくなってしまったから」という方の出品物でした。 トワレは、丁寧に包装されて、小さなお礼のカードまで添えられて送られ...
2019/03/11 23:02
臆病な風のよう
耳をそばだてるから聞こえなくなる見つけ出そうとするから見えなくなる気配とは臆病な風のよう...
2019/03/02 22:23
一瞬と永遠を
ほんの偶然から、四十年ぶりに旧友と連絡がつき、再会を果たした。 会うと、四十年ぶりなどとは思えぬほど、自然に会話がはずむのだから、友人とは不思議なものである。 しかし、四十年という時間の隔たりを感じぬ一方で、四十年という長い空白があったからこそ、感じ入る感動と喜びは言葉に尽くしがたい。一瞬と永遠を一度に感じる。まさに、そんな気分である。 人生、なかなか捨てたものではないのかもしれない。...
2019/02/01 02:03
憐れなことなんだろうなぁ
僕にとって過去は古い現在過ぎ去ってはいないし過ぎ去ってはくれないふいにまるで新しい現在のような顔をして繰り返し立ち現れる君にとっては奇妙なことなんだろうなぁ僕は今も過去を生きているし過去しか生きていない過去だけしか生きれない君にとっては不思議なことなんだろうなぁ僕にとってはすっかり慣れっこだから自然なことなんだけど君からすれば憐れなことなんだろうなぁ...
2019/01/15 19:03
味わいながら
初春のお喜び申し上げます。昨年は、いいことも悪いことも含めて、新しい経験をたくさんいたしました。おそらくこれまでの人生の中で最も慌ただしい一年だったのではないかと思います。そして、まだその慌ただしさの続く中で、今年は新年を迎えることになりました。慌ただしさの中にあると、ついつい物事がぞんざいになりがちだったような気がしています。気持ちを切り替えて、ひとつひとつの出来事を味わいながら、日々を送ってい...
2019/01/01 00:24
冬が好き
冬が好き春よりやさしいから冬が好き夜が長いから夜が好き思い出も眠っているから夜が好き今日でも昨日でもないから月が好き今日と明日の間にいるから月が好き夜の使いだから...
2018/12/28 22:32
1件〜100件
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