冬の風景

冬の風景

ここは雲南から仁多に入ってくる街道の最初の宿場町だったと聞きます。 冬は、かつてのまちの骨格が浮かび上がります。 雪の粒子で覆われると、新建材も人工の構築物も、木や草や遠く山並みまで、トポロジー的に連続していきます。 計画とは線を引くことです。線を引く、境界を区切る。 それらの境界が雪の粒子で覆われひと続きになります。 むこう側とこちら側、あの世とこの世が地続きになる不吉さのような郷愁のような不思議な感覚。