「箱の家に住みたい」

「箱の家に住みたい」

今日は思い立って手に取った難波さんの「箱の家に住みたい」を読みました。箱の家-1のクライアントとの臨場感あるやりとりや、箱の家の内装の仕様とその理由など、とても整理されていて、実務者にとっても具体的で参考になる内容もありました(14年前の著書なので現在の考え方とズレはあると思いますが。)。 そしてあまりに自明と思い込んでいる「住宅」や「家族」というものの存在を相対化する視点と、そこから位置づけられる箱の家の意義は説得力のあるものでした。「しかし前にも述べたように、これはかつて考えられていたような運命共同体としての家族の一体性を想定した空間ではない。そうではなく、家族のメンバーが同意する一定のル…