生石灰
元左官教室の編集長、小林澄夫さんからお話を聞いてから、国東(くにさき)半島は行ってみたい場所のひとつになりました。 小林澄夫さんによれば、日本の漆喰の歴史にはふたつの流れがあったのではないか、と。 「ひとつは、米のりや海藻苔を混ぜた消石灰の歴史で、もうひとつは、糊を使わない焼いたままの生石灰の歴史である。」 「そしていうまでもなく、奈良時代から寺社官衙の仕上げとして歴史の華やかな表街道を歩いてきたのが消石灰による漆喰である。現場消化の生石灰の漆喰は、地下の漆喰として土間のたたきやカマドや石積みに泥と混ぜて使用されてきた。」 (小林澄夫「左官礼賛」より) 僕は生石灰と泥(砂)と聞くと、石積みの目…
2024/02/18 22:26