2024年のお米作り・まとめ

2024年のお米作り・まとめ

2020年以来、4年ぶりの自然農のお米作りです。自分たちの復習も兼ねて一覧にしてみます。 今年から品種を、昔、西の横綱と呼ばれていた「あさひ」に変えました。一時は一世を風靡した品種ですが、背が高くなりすぎるのと脱粒しやすい為に機械化に馴染めず世代交代となった品種です。アサヒにもち米を掛け合わせてできたのが、現在とても評判の良いヒノヒカリです。 ヒノヒカリは背丈が低く、台風などでの倒壊被害が少ないのですが、脱粒しにくいので、足踏み脱穀機での収穫に向かないこと、また、もち米成分が多すぎて、食べ過ぎると太る(笑)食味があっさりしていない、などの欠点があるように感じています。 いきなり田植えができるかというと、もちろん、そんなことはありません。まずは、山の清水が流れてくる溝の復活工事。イノシシが暴れまわって埋めてしまった溝を掘り起こして、水が流れるようにします。土砂や倒木などがあり、この作業だけで1週間程かかります。この仕事は3月中には終わりました。 5月2日 種下ろしです。いつものようにパレットに浸水して鳩胸になった籾を1〜2粒づつ種を下ろしていきます。20パレットほど作りました。 パレットは薄く水を張ったプールで養生して発芽を待ちます。1週間後には小さな目が顔を出してきます。 成長を待つ間に田んぼの横に池を作りました。この池で水温を高めてから田んぼに導水します。この方法はとても有効だったようです。 同時に、田んぼと畑の境界に畝を建てて、両脇と田んぼ全周に溝を作りました。辛い地業ですが、自然農の場合、これをしっかり作っておかないと、水管理などがやりにくくなるので、気合で頑張ります。 気合、、、まー自然農のお米作りはすべてが気合です。ww 6月3日 種下ろしから一ヶ月、人差し指ほどに成長した苗を、田んぼの池に移します。このまま、養生プールに入れておくと栄養不足で黄変してしまうのを防ぐために移動します。 池の中で水底の土まで根が届くと、田んぼに移植したときのようにスルスル苗が伸びていきます。この作戦も大成功でした。 池には水が入りましたが、右側の田んぼは草原のようになっています。慣行農法ではトラクターで耕して、水を入れて代かきをして、、、という作業がありますが、自然農はこの草原に手作業で苗を移植していきます。