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幽玄
夢を見る 幸せな夢 私の夢とあなたの今が混じり合う 今はまだそれは夢でしかなく 霞んで距離すら測れない ただ美しいだけの夢想 そこに至るにはきっと苦しみが伴うだろう どんな道だって苦しみは共にある だけれども大丈夫 あなたと歩ける道ならば あなたと交わる未来ならば
2010/08/29 21:29
https://tabula-rasa.at.webry.info/201006/article_7.html
思えば遠くまで来ていた ここはかつてあなたのいた場所に似た けれどもやっぱり違う場所 私の前にもあなたの前にも道はなく 切り開いて進んだ跡は 道に似た何かに見えても、やっぱり道ではない だからここは、やっぱり違う場所 あなたの跡を私は辿らなかった それなのに、あなたがいた場所に ここは似ていると思った ……真実がどうかは知らないけれど 似ていて欲しいと、そう思っ…
2010/06/25 18:20
至高の愛
至高の愛だとあなたはそれを表現した けれど私にはそれがエゴにしか見えなかった あるいは自己陶酔にしか見えなかった たとえばあなたが私をここへ遺して ただ一人、逝ってしまったなら 私は悲しむだろうし あるいは後を追うかもしれない だけどそんな あなたのいう至高の愛を 私の思う自己陶酔を あなたか私か選ばなければいけない瞬間には 私はエゴと分かっていてもあなたを選ぶだろう …
2010/06/25 18:16
永遠の乙女
運命だなんて そんな言葉を信じていなかった そんな言葉は私には似合わないし むしろ反発すらしていた だけど、あなたとの出会いは この歩いている道は 運命なのではないかとふと思う 出会うはずのない私達が この世界でたった一人を見つけ出し 今を幸せに笑い合っている ……これは運命ではないのだろうか この幸せの名が何でも構わない 否定していた運命でも あるいは偶然た…
2010/06/25 18:11
【詩】証
あなたを失って 一年が過ぎた 一瞬のうちに起きた消失は 刹那の痛みを出現させ けれど直ぐに通り過ぎた それはあたかも夢のように 現実にならないまま通り過ぎた あなたが居なくなって 一年が過ぎた 何年も何年も会いに行けない 遠い場所に住んでいたあなたの その生きていた場所に 今年は足を運びたいと思う その時やっと あなたを失った事が 私の中で現実になるのだろ…
2010/06/08 19:56
【詩】時間
年々早くなっていく時間に 世界は色を失っていく 人物は動きを止めていく ……私は取り残されていく 全てが過去に変わっていく あぁ、この景色はこんな風だったっけ あぁ、あの人物はこんな風だったっけ あぁ、私は……こんな風だったっけ? 走っていく時間に 私は追いつこうともがいていた 過去を今にしたいと走った けれど無理だとある日、気づいた その瞬間に 世界は鮮や…
2010/06/08 19:49
【小説/NL/ファンタジー】檻の中
私は幸せだった ずっと、この暖かな幸せの中で生きていくと思っていた 光にあふれる窓の外を私はぼんやりと眺めて懐古していた 実際には、懐かしむほど昔ではないし、現状が何か変わったわけでもない 優しい両親と婚約者 家は伯爵の位を授かっていたし、何より、私には<能力>があった <能力>を持つものはこの世界で多くない だから常人と違う<能力>を持つ者をこの世界では特別視する そ…
2010/06/04 16:19
【詩】苛立ち
彼女を見て苛立つのは 過去の自分を見ているから? そうかもしれない ……そうかもしれない けれど決してそれだけではない 私は彼女のように強くはなかったし 彼女は私のように嘘をつけない 私達は似て非なる あぁ、だから だからこんなにも苛立つのだろうか?
2010/06/03 19:59
【詩】楔の石
これは何のためにあるのだろう あなたを慰めるため? 悼むため? もしかしたらそうなのかもしれない けれど、あなたを失った何度目かの季節 この冷たい碑石は私のためにあるんだと思った あなたをこの意識から消さないための 楔の石
2010/05/31 21:14
【詩】私の心
幸せだと私は思った そしてそれを口にした その瞬間のあなたの瞳が 本当に?と疑問を投げかけてくる そんなあなたが愛しくて そんなあなたが哀しかった 幸せなのだ、私は 誰がなんと思おうと あなたが疑問に思おうと あなたはずっと 私が幸せかどうか悩むかもしれない だけどいつか この気持ちを共有できるかもしれない その日がくる時まで 私は笑っていよう 幸せは、…
2010/05/31 07:02
【詩】祈り
祈った とても切実に 哀願にも近く 祈った 誰に? 今まで信じてなかった神サマに? 祈った 誰にともつかないまま ただ、私は祈っていた
2010/05/31 06:58
【詩】幸せ
幸せだと君は言った 本当に?と僕は思った 君は本当に幸せそうに笑ってる だけど僕にはその心は見えなくて なんど幸せだと繰り返されても どこかで疑う僕が居て だから、きっといつまでも この疑問に答えは出ないだろう だけど嘘でも良い 君が幸せだと言えるように 君が笑っていられるように 僕が君を幸せにしたい 僕が君を、幸せにするんだ
2010/05/30 22:55
時は止まらない 時は、歩みをやめない どれだけ必死に祈っても どれだけ哀しく願っても 時は歩みをやめない 今は過去に 記憶は思い出に 変わっていく 変化してしまう ただ、救いなのは それが平等であることだけ
2010/05/29 22:13
【詩】空と木
青く高い空 それに手を伸ばす 緑鮮やかな木々 その様を私は 愛しく 哀しく 眺めていた その木々は人々 空に憧れ手を伸ばしても 木が空を貫くことはないし 人の手が空に届くことはない
2010/05/29 15:18
【詩】優
どうしてそんなに優しく笑うの? どうしてそんなに優しく囁くの? 君は優しいよって 違うよ、私は優しくなんてない だけど そんな風にあなたが優しいから 偽善でもいい 優しくなりたいと思ってしまう
2010/05/29 00:14
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