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Exodus -3
ABSOLUT BROOKLYN [1] 無造作に脱ぎ捨てた靴下のようなマンハッタンの、 つまさき部分にあたるミッドタウンを 東の端から西の端へと横切って、 イーストリバーの底をくぐってブルックリンに抜け、 ゆるやかに南下してゆく路線がLトレイン。...
2010/08/21 10:25
Exodus -2
Are you here to sightsee?(観光で来たのか?) Yesと答えたものの、何か腑に落ちない。 アメリカ人の入国審査官は、わたしにパスポートを返し、 さっさと行けという表情だ。 水際で足止めをくうのはまっぴら御免だから、 うながされるままパスポートを...
2010/08/14 16:57
Exodus -1
おしっこが出ない。 いや、より正しく言えば、出そうとはした、8時間くらい前、 キャビンアテンダントに「トイレはどこですか?」と聞いたのだ、 不慣れな英語で、Where's the restroom?と。 彼女は笑ってくれた、口元は。目元も笑っていたかは定かでない。 そ...
2010/08/13 08:06
White Knight (机上の味方)
ピノキオブックスが古本の清浄に使用しているのは、 消毒用エタノールです。 水は元より、オレンジから成分を抽出した家庭用洗剤、 その他も試してみましたが、これに勝るものはありません。 エタノールが主に活躍するのは表紙カバーの汚れ落とし。 脂汚れやホコリ、タバコのヤニに...
2010/05/26 06:24
街のあわてもの
ずうっと気になっていて、とうとう昨日、 写真に収めてしまった「とびだし君」です。 家の近所で採取。「路地もの」です。 いっそコレクションにしてみようかと思いましたが、 念のため(?)ネットの検索エンジンにかけてみたら、 やっぱりというか当然、 とっくに始めている方...
2010/05/23 01:32
グーテンベルクの遠近法
メガネは顔の一部、だったのに… 最近、ベッドで横になりながら、 仕事の資料や趣味の本を読んでいると、 文字がかすんでよく見えない。 思い返せば、去年の秋からたびたびある。 もともと近視+乱視の持ち主で、 そのうえ医者に診てもらったわけじゃないけど、 きっと睡...
2010/05/20 02:53
譲らざる者
この5月は、NHK-BSとWOWOWがそれぞれ クリント・イーストウッドの映画特集を組み、 合計26本の出演・監督作品が放送される。 我が家では、放送解禁の『グラン・トリノ』をはじめ、 『ダーティハリー』シリーズ全5作、 『ファイヤーフォックス』のHD版などを録画した...
2010/05/17 02:23
見出された時(毒蜘蛛円舞曲 最終楽章)
現在は海軍基地や漁業などで知られる南イタリアの都市ターラント Tarant。古代ギリシアの頃はターレス Tarasと呼ばれ、ローマよりも栄えていた都市国家(ポリス)だ。のちにローマ帝国の支配下になると、「街道の女王」ことアッピア街道の南端タレントゥム Tarentumと呼ばれ...
2010/05/10 11:21
あかるいショパン(毒蜘蛛円舞曲8)
ワルシャワ音楽院を首席で卒業し、ピアニストとしても作曲家としても成功した19世紀ヨーロッパの寵児。祖国ポーランドの独立を願う情熱的な愛国の徒。前期ロマン派の優美な旋律を持つ楽曲の数々。頤(おとがい)が小さく華奢で繊細な容貌の肖像画。パリのサロンにおける華麗なる社交。音楽家のリスト...
2010/05/10 08:53
目の中の星に願いを(毒蜘蛛円舞曲7)
ドラマにかぎらず、ピアニストを物語に登場させると、ショパンを避けて通れないようだ。ちょうど今、上野樹里、玉木宏主演の 『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』 が劇場公開されているけれど、ここでもショパンがひとつの山場で演奏されていた。原作はご存知のとおり二ノ宮知子の人気漫画。女性...
2010/05/09 06:01
ドラマ・マクラ(毒蜘蛛円舞曲6)
テレビ・ドラマでもショパンは大人気だ。僕は未見だが、一世を風靡したトレンディドラマ『ロングバケーション』では、「けっこうショパンを聴いた」と、木村拓哉ファンの女友達が言っていた。山口智子ファンの男友達は全然気がついていなかったけど… そういえば、NHKの教養バラエティ番組『みんな...
2010/05/06 15:35
映画の演奏装置(毒蜘蛛円舞曲5)
〈別れの曲〉に限らず、ショパンの曲は劇中でよく流れる。この10年くらいの映画で言えば、パルムドール(カンヌ映画祭最高賞)を獲ったロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト』が印象的に残る人も多いだろう。 個人的には、レオ・マッケリー監督の『我輩はカモである』とか、エルンスト・...
2010/05/06 12:30
別れのエチュード(毒蜘蛛円舞曲4)
フレデリック・フランソワ・ショパン。「ピアノの詩人」と称されるこの音楽家は、演奏にも作曲にも優れた才能を発揮して、たとえ極東の島国に住んでいようとも、たとえクラシック音楽に通じていなくとも、日々テレビや映画を通じて耳にする。 78rpm recordこと通称SP盤が鳴っていた...
2010/05/06 09:25
タブル白寿(毒蜘蛛円舞曲3)
ことし2010年は、1810年生まれのショパンにとって生誕200年にあたる。それにともない、さまざまな企画、催しが目白押しだ。気がつくと、NHKではホームページに専用サイト 『みんなのショパン』 をオープン。関連番組やイベントの紹介をはじめ、ショパンのバイオグラフィーや、著名人か...
2010/05/03 01:00
リッチでないのに弾けません(毒蜘蛛円舞曲2)
1810年、ショパンが生まれた年に、栄華を極めていたナポレオンがオーストリアのお姫様と再婚した。これは、せっかく世襲制の帝政を敷いたものの、前妻とのあいだに子供ができなかったことが理由とか。縁組みをしたのはオーストリアの外相メッテルニヒ。抜け目ない。さすがハプスブルク家の切り...
2010/04/27 14:26
優男の肖像(毒蜘蛛円舞曲 1)
音楽室のピアノと肖像画。 それが小学生の僕にとって、クラシック音楽を象徴するものだった。昭和初期に建てられた木造の校舎には、弦楽器を収納するスペースも予算もなかったし、弦楽器を演奏できる生徒どころか先生もいなかった。 ピアノは小学校にある楽器のなかでいちばん大きく、またピア...
2010/04/26 13:59
童心回帰
2月の初め、このポスターを見て以来、ずうっと気になっていた 世田谷文学館 の『石井桃子展』。2月6日から4月11日まで、開催期間がほぼ2ヶ月もあると油断していたら、いつのまにかあと2週間となった4月4日の日曜日、ようやく重い腰をあげて、文学館に足を運びました。 好運にもその日は...
2010/04/13 04:49
珈琲休憩 もう閉めますよ
世界中に星の数ほど酒場があるのに、どうしてこの店に来たんだ! 年寄りが懲りもせず「もう一杯」と空いたグラスを指さしたとき、 まだ若いウエイターは胸のうちでこう呟いていたのかもしれない。 それは、とある反ナチス・プロパガンダ映画なかで、 酒場の主人が吐き捨てた台詞にそっ...
2010/04/08 04:01
珈琲休憩 ほっといてくれ
19世紀末ウィーンに文化の爛熟が見られるのは、 多民族・多文化を受け入れる帝国だったことが とても大きいといわれています。 とくにユダヤ人に対しては寛容でした。 むろん、600年を越えるハプスブルク家の支配は まだ続いていましたし(末期でしたが)、 多民族・多文化も...
2010/04/08 03:31
珈琲休憩 お熱いのがお好き
高校時代、家と学校の合間には四つの館があり、授業を脱け出した私をかくまってくれました。 一つめは体育館。 運動部に所属していたので、学校には無い荷重マシンのお世話になりました。もっとも目的は、筋力アップよりは減量でしたが… 二つめは図書館。 当時は今にもまして「本格派の読...
2010/04/07 17:42
珈琲休憩 overdose
白砂糖ほど危ないものはない。あれは最も垣根の低い麻薬だ。 亡くなった父は、そんなことを息子の私につぶやきながら、 自分は猪口を口元に運び、ご満悦でした。 たしかに父の言葉には一理あります。 まず、彼の父、私の祖父は和菓子職人で、 その世界において「甘味は柿をもって最上...
2010/03/31 17:44
珈琲休憩 砂糖は入れますか?
今秋、たばこ増税が実施される見通しです。日本では事実上、JT(日本たばこ産業)の国内独占製造が続いていますが、これにより、海外に比べれは安く消費者は買うことができます。さらに、日本市場では密造したり、横流ししても割に合わないとされ、ヨーロッパのように数百億円もの脱税に至る非合法...
2010/03/30 01:50
珈琲休憩 灰皿をください
講談社の「月刊アフタヌーン」に、 豊田徹也が『珈琲時間』を連載を始めたのは、2008年の夏。 それをさかのぼること3年前の春、 日本で公開されたのが『コーヒー&シガレッツ』です。 監督はジム・ジャームッシュ。 1980年代の半ばに、多感な時期を過ごした人にとっては、 ...
2010/03/24 00:46
珈琲休憩 四杯め
前回とりあげた豊田徹也の『珈琲時間』。 私が特に惹かれてしまったのは 中身のマンガよりも表紙、カバーイラスト。 大好きな吉野朔実に、タッチがちょっと似ているのです。 それもどちらかというとマンガではなく、 本や映画のレビューに添えるイラストのほう。 いうなれば、「ぶ〜...
2010/03/21 17:52
珈琲休憩 もう一杯
数年前『ジョゼと虎と魚たち』などで知られる犬堂一心が監督し、 アイドルグループの嵐の5人、大野智、櫻井翔、相葉雅紀、 二宮和也、松本潤がせいぞろいした映画『黄色い涙』。 あれの原作者が永島慎二でした。 永島慎二のDNAを持った現役マンガ家は何人もいますが、 その中の一...
2010/03/20 03:48
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