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「木挽町のあだ討ち」 永井紗耶子
疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。語り草となった大事件、その真相は――。ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はた
2023/03/26 18:25
「ワンダーランド急行」 荻原浩
ある朝、通勤と反対方向の電車に、魔が差して乗ってしまった。山の中をさまよい、戻ってくると、誰もマスクをしていない!今朝の会議はユーツ。こんな生活、いつまで続けるんだ……ぐだぐだ考えているうちに出てしまった下り電車は「急行」。次々と通過していく駅を見
2023/03/12 23:59
「箱庭の巡礼者たち」 恒川光太郎
神々の落としものが、ぼくらの世界を変えていく。ある夜、少年は優しい吸血鬼を連れ、竜が棲む王国を出た。祖母の遺志を継ぎ、この世界と繋がる無数の別世界を冒険するために。時空を超えて旅する彼らが出会った不思議な道具「時を跳ぶ時計」、「自我をもつ有機ロボッ
2023/03/06 22:18
「古本食堂」 原田ひ香
美希喜(みきき)は、国文科の学生。本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、独身のまま急逝した。大叔父の妹・珊瑚(さんご)さんが上京して、そのお店を継ぐことに。滋郎さんの元に
2023/02/08 22:29
「クロコダイル・ティアーズ」 雫井侑介
この美しき妻は、夫の殺害を企んだのか。息子を殺害した犯人は、嫁である想代子のかつての恋人。被告となった男は、裁判で「想代子から『夫殺し』を依頼された」と主張する。犯人の一言で、残された家族の間に、疑念が広がってしまう。「息子を殺したのは、あの子よ
2023/02/01 19:17
「老害の人」 内館牧子
迷惑なの! と言われても。昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をく
2023/01/29 22:10
「夜に星を放つ」 窪美澄
かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のア
2023/01/23 23:43
「ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII」 石田衣良
目白の獣医を訪ねたマコトは、いろいろと問題を抱えているチワワを目にする。飼い主はそのチワワを、とあるペットショップで買ったという。CGペットーーペットショップや病院、サロンなど、「揺りかごから墓場まで」ペットのすべての業務をビジネスとする総合商社で、急成
2023/01/18 15:16
「朱色の化身」 塩田武士
ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、彼女の人生に昭
2023/01/03 15:47
フェアアイルベスト 2
秋にベストが着たいと思って、フェアアイルのパターンをいろいろ探してこれに決めました。今の気分で着たいのでちょっと昔の元の編み図(2010年毛糸だま冬号)よりもちょっとサイズを大きめに変更。そのため模様を増やすのに試行錯誤。編み始めるまでに結構かかってしま
2023/01/01 18:11
「競争の番人 内偵の王子」 新川帆立
公正取引委員会の審査官、白熊楓は、九州事務所への転勤を命じられる。ところが配属先は、前任者が次々と離職しているいわくつきの部署だった。上司のパワハラ、人員不足、慣れない土地での生活に苦しみながらも、内偵業務のエース、常盤とともに、呉服業界の内偵に乗り
2022/12/31 11:12
「チョウセンアサガオの咲く夏」 柚月裕子
ミステリー、ホラー、サスペンス、時代、ユーモアなど、デビュー以来の短編をまとめた、初のオムニバス短編集。「佐方貞人」シリーズスピンオフ「ヒーロー」収録。本当に様々なジャンルの物語集。一番印象に残ったのは、「サクラ・サクラ」外国人上司の下で自信を
2022/12/16 21:50
「リバー」 奥田英朗
同一犯か? 模倣犯か?群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見!十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける
2022/12/02 23:11
コラボマグカップ
ずいぶん前にラルクもゴディバも好きだから軽くぽちっとしてた。文字通り全く忘れてて、今日届いてびっくり さっそく最近お気に入りのアーモンドミルク(砂糖不使用のやつ)でラテを作って飲みました このマグ、ブラックコーヒーだと中身がよく見えないの
2022/11/21 00:11
「よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続」 宮部みゆき
老人が語る、村を襲う「ひとでなし」の恐怖とは――三島屋シリーズ第八弾!江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋は、風変わりな百物語をしていることで知られている。語り手一人に聞き手も一人、話はけっして外には漏らさず、「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」これが
2022/11/01 18:02
「営繕かるかや怪異譚 その参」 小野不由美
建物で起こる怪異を解くため、営繕屋は死者に思いを巡らせる。怖ろしくも美しい。哀しくも愛おしい――。これぞ怪談文芸の最高峰!建物にまつわる怪現象を解決するため、営繕屋・尾端は死者に想いを巡らせ、家屋に宿る気持ちを鮮やかに掬いあげる。恐怖と郷愁を精緻に描
2022/10/30 23:20
「生皮 あるセクシャルハラスメントの光景」 井上荒野
皮を剥がされた体と心は未だに血を流している。動物病院の看護師で、物を書くことが好きな九重咲歩は、小説講座の人気講師・月島光一から才能の萌芽を認められ、教室内で特別扱いされていた。しかし月島による咲歩への執着はエスカレートし、肉体関係を迫るほどにまで歪
2022/10/23 11:00
「先祖探偵」 新川帆立
ひとりでも寂しくない。私はもっと、強くなれる。「あなたのご先祖様を調査いたします」風子は、母と生き別れてから20年以上、野良猫のように暮らしてきた。東京は谷中銀座の路地裏で、探偵事務所をひらいている。「曾祖父を探してください」「先祖の霊のたたりかも
2022/10/16 11:17
spring
8月の井上文太展で予約した版画がやっと届きました!お待ちしておりました 画集がお目当てで行った展覧会だけど、瑞々しい生命力に溢れた、カラフルな作品見ていたらすごく欲しくなってしまって 何点か迷って悩んだ結果、この作品に決めました。わたし春生まれだし
2022/10/13 23:01
「子宝船 きたきた捕物帖二」 宮部みゆき
江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。しかし、赤子を失ったある家の宝船の絵から、なぜか弁財天が消えたという。時を置かずして、北一もよく知る弁当屋の一家三人が殺される。現場で怪しげな女を目撃した北一は、検視の与力・栗山の命を受け、事件の
2022/10/12 17:14
「競争の番人」 新川帆立
ウェディング業界に巣食う談合、下請けいじめ、立入検査拒否。市場の独り占めを取り締まる公正取引委員会を舞台に、凸凹バディが悪を成敗する!公正取引委員会の審査官、白熊楓は、聴取対象者が自殺した責任を問われ、部署異動に。東大首席・ハーバード大留学帰りのエリ
2022/10/02 20:56
「図書室のはこぶね」 名取佐和子
10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、 なぜいま野亜高校の図書室に戻ってきたのか。体育祭を控え校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。未来はまだ見えなくても歩みを進める高校生たちと、それぞれの人生を歩んできた卒業
2022/10/01 21:16
特別展アリス
涼しくなったら行こうなんて、のんびりしてたら10月10日まで。間に合ってよかった 小学校入学前に買ってもらった世界文学全集の「不思議な国のアリス」はテニエルの原画の雰囲気の挿絵だった。だから、アリスはやっぱりこの感じがしっくりくる。いくつになっても
2022/09/25 23:20
「かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖」 宮内悠介
木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木ら若き芸術家たちが謎に挑む傑作青春ミステリ明治末期に実在した若き芸術家たちのサロン、その名も「パンの会」。隅田川沿いの料理店「第一やまと」に集った木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木等が推理合戦を繰り広
2022/09/18 22:40
「オリーブの実るころ」 中島京子
恋のライバルは、白鳥だった!?結婚と家族と、真実の愛をめぐる劇的で、ちょっぴり不思議な6つの短編集。(吉川英治文学賞 受賞第一作)「家猫」バツイチの息子が猫を飼い始めたらしい。でも、家に行っても一向にその猫は姿を現す様子もなくーー。「ローゼンブルクで恋
2022/09/14 21:02
ミッシングリンク
サンダルの季節が終わってしまうとブーツになるまでの間のお気に入りの靴がなかった。なので、今年はパンプスとボリュームローファーを購入 どちらも履きやすくて美しい パンプスはもう少し高いヒールも捨てがたかったけど、安定の7センチヒールに ローファーは
2022/09/07 23:37
「ついでにジェントルメン」 柚木麻子
分かるし、刺さるし、救われる――自由になれる7つの物語。編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか
2022/08/30 23:48
「マイクロスパイ・アンサンブル」 伊坂幸太郎
どこかの誰かが、幸せでありますように。失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、どこにも居場所がな
2022/08/20 23:11
「刑事弁護人」 薬丸岳
ある事情から刑事弁護に使命感を抱く持月凛子が当番弁護士に指名されたのは、埼玉県警の現役女性警察官・垂水涼香が起こしたホスト殺人事件。凛子は同じ事務所の西と弁護にあ たるが、加害者に虚偽の供述をされた挙げ句の果て、弁護士解任を通告されてしまう。一方、
2022/08/12 09:03
「燕は戻ってこない」 桐野夏生
この身体こそ、文明の最後の利器。29歳、女性、独身、地方出身、非正規労働者。子宮・自由・尊厳を赤の他人に差し出し、東京で「代理母」となった彼女に、失うものなどあるはずがなかった――。北海道での介護職を辞し、憧れの東京で病院事務の仕事に就くも、非正規雇
2022/07/24 22:30
「フルスロットル トラブル・イン・マインドI 」 ジェフリー・ディーヴァー
リンカーン・ライム、キャサリン・ダンス、ジョン・ペラムと、ディーヴァーの看板スターが次々登場し、長編とも趣の違う快速ぶりでまさにフルスロットルの攻防を繰り広げる!ダンスが緊迫の尋問合戦で爆弾魔に挑む表題作、ライムの科学捜査が逆手に取られる「教科書どおり
2022/07/13 23:32
「ひとりでカラカサさしてゆく」 江國香織
ほしいものも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの――。大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に命を絶った。三人にいったい何があったのか――。妻でも、子どもでも、親友でも、理
2022/06/23 00:33
「奇跡」 林真理子
男は世界的な写真家、女は梨園の妻「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」生前、桂一は博子に何度も言ったという。「僕たちは出会ってしまったんだ」出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく
2022/06/18 20:38
「砂嵐に星屑」 一穂ミチ
舞台はテレビ局。旬を過ぎたうえに社内不倫の“前科"で腫れ物扱いの四十代独身女性アナウンサー(「資料室の幽霊」)、娘とは冷戦状態、同期の早期退職に悩む五十代の報道デスク(「泥舟のモラトリアム」)、好きになった人がゲイで望みゼロなのに同居している二十代タイ
2022/06/08 22:44
「李王家の縁談」 林真理子
いつの時代も、高貴な方々の結婚問題はむずかしい――梨本宮伊都子妃は、娘・方子女王の結婚相手探しに奔走していた。なかなか身分の釣り合う婿が見つからないのだ……。方子女王が皇太子妃になる道が潰えた今、方子がみじめな思いをしないように、一刻も早く、良縁を見
2022/06/05 12:05
主張の強い靴が好き
ゴールデンウィークが終わるとほとんどサンダル生活 歩きやすさは大切だけど、やっぱりきれいで個性的なデザインが気になる リボンもきらきら ヒールもきらきら ヒールは太さじゃなくて重心の位置が重要みたい ショートブーツのスパイクヒールが思ったよりも歩きや
2022/06/02 00:11
「らんたん」 柚木麻子
大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。彼女からの受諾の条件は、シスターフッドの契りを結ぶ河井道と3人で暮らす、という前代未聞のものだったーー。著者の母校である恵泉女学園の創立者である河井道。年月を経ても
2022/05/29 23:27
L‘Anniversary30 東京ドーム
土曜日はA席、2階スタンド。日曜日はS席、1階スタンド。自分たち的には満足の位置でした 個人的に土曜日は仕事上がりで疲労マックス。テンション上がるか不安だったけど、始まってしまえば何の問題もありません ステージセットはシンプルだったけど、オープニング映
2022/05/24 00:23
「闇祓」 辻村深月
「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚え
2022/05/18 19:16
「ボタニカ」 朝井まかて
「おまんの、まことの名ぁを知りたい」明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相(フロラ)を明らかにする」ことを志し、上京。東京大学理学部植
2022/05/07 00:09
「羊をめぐる冒険」再読 村上春樹
1通の手紙から羊をめぐる冒険が始まった 消印は1978年5月――北海道発あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい
2022/05/03 23:49
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