「武士道」より、その5

「武士道」より、その5

この「武士道」は、封建社会が舞台です。士農工商の社会制度の中でのサムライ、武士道はどうあったか、を語っています。これを踏まえて読んでいくと、「誠」は、うそをつかないことごまかさないことであり、うそをつかないのであるから証文も書かない。この、証文を書くことは、不名誉なこととされていました。誠=真実であり、士農工商の士がいった一言は、農工商とは違う概念を持っていました。ただ、「あまり大したものではありませが」と、贈り物をするときにへりくだって(真実でない)うそをつくこととは、礼をつくすことでありOKでした。うそをつかない真実が武士道であり、商人は経済活動で財をなす不実な階級に見えたのでしょう。が、武士は不労所得があり立場があまりにもちがいます。誠は哲学でこそ成り立つ。と、ありますが不労所得があればこそでしょう。サム...「武士道」より、その5