その笑顔を永遠に
「いそろくさん、私、癌になっちゃたんです。 だから遺影を撮って欲しい。」 って、笑顔で冗談ぽく頼まれた。 「了解!いつでも撮る。」 と言いながら、半年が過ぎた。 「治療が終わって退院できました。 この頭、カツラやねん、よくできてるでしょ。」 って、半年の苦労を笑い飛ばした彼女。 その笑顔が強がりに思えた瞬間、 ちゃんと遺影を撮ってあげないとと思う気持ちが込み上げた。 死を感じた彼女から出た遺影という言葉・・・ 休日の午後、明石の海岸にて 彼女の表情を追い続けた。 ..
2020/10/11 04:00