青天を衝く渋沢栄一の尊皇富国の志に満ち溢れた「論語と算盤」
谷沢栄一と黄文雄教授によると(出典失念)、魯迅は、日本に留学し日本語を修得し、論語の訓み下し文を読んで初めて論語の意味を理解したという。この話の真贋を調査する余裕は現在の筆者にはないのだが、少なくとも明清の科挙官僚や李氏朝鮮の両班たちは論語の徳目を身に着けてはいなかった。 訓み下しとは漢文にヲコト点・返り点・送り仮名・振り仮名・一二三点・上中下点総といった訓点を付けて漢文を日本語文に翻訳する手法で、我が国では、論語は、漢文訓み下しによって、日本風に改造されたから、日本人に理解受容され、渋沢栄一のような偉人を生み出したのであろう。 論語と算盤の中で筆者が最も感銘を受けた渋沢栄一..
2021/02/08 21:00