イチジクの枝に沢山の毛虫が
妻が、まだ随分と若い頃の話で、隣の畑から、間にある塀を超えてイチジクが枝を伸ばしていた。妻は洗濯などでよく使う場所であったが、イチジクの枝に沢山の毛虫が、それこそ鈴なりのようにたかっていた。妻は知らないうちに毛虫から刺されて、手や顔が腫れてしまった。それを見て父はすぐに隣の家に行き、状況を説明した。後日隣は菓子箱を持ってきて、伸びていた木を切ってくれた。親父のしたことを私が同じようにできるかと言えば、私にそれほどの核心はない。親父はそうやって、子供の時から父を戦争で亡くし、家長として家や家族を守ってきたのだろう。親父には私にできない家族を守る気迫を感じた。親父の後姿を思い出す。☆彡関係ないけど村上春樹➣パン屋襲撃・窓の外では無音のうちに樹木が・・ヒマラヤ杉と栗の木だ・・まるで痒みに耐えかねる犬のようにその身をく...イチジクの枝に沢山の毛虫が
2022/04/10 11:17