閉鎖

閉鎖

きみの名はもう忘れられた時間扉の中白い指がピアノを撫でる透んだ声と旋律に沿って開かない窓漏れる光が囲んでいる寂しくなどないそこにいるもうどれくらいずっといる漏れ出す声に色はなく待つようにして歌われるメロディ止むことはないのだと諭すのは佇む重い扉そこにいるあとどれくらいずっといる希望を胸に生きることも悲しみの果てに死ぬこともどちらも許されない扉の向こうそこにいるあとどれくらいずっといる.閉鎖