『創世記』感想
久しぶりに聖書を読み直すことにしたので、文章としてなるべくまとめていきたい。さて最初は『創世記』である。以前読んだときも感じたが、今の倫理観で『創世記』を読むとなかなかきつい。ロトの娘が父と近親相姦に及ぶ場面は軽く引くし、アブラハムがイサクをささげる場面では、なぜ試すようなことをするのかと腹立たしくなる。リベカとヤコブの計略はあまりに身勝手でどん引きするし、これではあまりにエサウが気の毒だ。また自分に子どもができないからと召使と夫を結ばせるラケルの選択は理解できず、シケムに対するヤコブの息子たちの報復も過剰すぎてちょっと怖い。夢を読み解いたのにヨセフのことを忘れる給仕役も恩知らずで苦笑するし、冷たく扱った兄たちに対してヨセフが嫌がらせのような行動を取る様には嫌悪感を抱く。それら疑問に思った点に関して、いろ...『創世記』感想
2024/06/11 21:27