月の蜘蛛クサカゲロウの蜜を吸う
放生会いのち奇妙な世にまぎれ
視覚野は脳を急きたて夜の滝壷
線上にまるむし飛び出してたまらん
有給の佳奈やケリーもアロハシャツ
聴覚に脳洗われて夜の渚
あますぎる句意骨格とあずきバー
桃の香や死へとつながるものに性
ゆびにぬるオリーブオイルはバナナの薫り
Tシャツの背文字が恋のボンネット
モスラ~や句兄弟と歌姉妹
にんげんの血気が苦手ところてん
耳穴へ乳首晩夏の胸まくら
やわらかなたましいが好きハンモック
すっぴんでスッポンポンでおしりペンペン
ひぐらしは風のといかけ澄みわたる
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