沖縄と鉄。
僕の中に流れるDNAは、時に、人の命を奪い、時に人の命を守りました。沖縄という島に初めて訪れた時、どこまでもつづくフェンスに、僕は、二色の青い海や高い空、深い緑、燃ゆる赤い土、笑顔絶えまぬ老人や子供たちとの点と線が見えてきました。今も、それは続いています。これからも。そして、鉄の雨という言葉は、今でも心に突き刺さったままです。生きるということ。暮らすということ。それは、とてもしたたかであり、とってもやさしく。自然の厳しさに、堪えれる術を持ちながら、人の厳しさにも堪える術を何に見つけれたのだろうか。島唄や踊り、文化、風習、言葉、リズム、基地のこと、僕には分からないことだらけだけど、鉄と向き合えば、向き合うほど、沖縄と向き合ってゆくのです。自分でもよく分からないのですが、それが、いま、正直な僕の鉄であります。命を守...沖縄と鉄。
2021/03/24 17:09