【番外編】住宅街にて

【番外編】住宅街にて

番外編として、知人から聞いた話をひとつ。知人はその日、仕事の関係でとある住宅街を歩いていた。夜8時近くなり、街灯もまばらなその住宅街は至って静かだった。四つ辻に差し掛かったとき、彼女の目に妙な光景が飛び込んできた。男が一人、交差点のど真ん中でこちらに背を向