クセのある濃い目のキャラ?
マーラーの「交響曲第5番嬰ハ短調」第4楽章の「アダージェット」が有名で、単独で演奏されたり、様々な場面でBGMとして使われることが多いですね。「アダージェット」といえばこの楽章を指すくらい有名ですし、確かに耽美的に陶酔する楽章です。が、全5楽章からなるこの作品の「第4楽章」として聴くのと、単独で聴くのとでは魅力が大きく違うと思うのです。単独では魅力が半減してしまうと思う“貧乏マーラーはよく解らないおじさん”です。全曲が“濃密”な作品で、「アダージェット楽章」も密度が濃く、いきなりの葬送行進曲の「第1楽章」より悲愴な陰影が濃くなる「第2楽章」一癖も二癖もあるスケルツォの「第3楽章」と経た後の耽美な「第4楽章」には、甘さと切なさが強調されます。“明るいフーガ”といった感じの「第5楽章」では「第4楽章」の旋律も軽く晴...クセのある濃い目のキャラ?
2010/04/30 12:45