43年使った道具にお別れ

43年使った道具にお別れ

────八王子で印鑑を作り続けて125年────こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤東(とう)です。印鑑を彫る時に使う道具で、巻き皮という物があり43年間使ってきましたが、いよいよ年季が来て切れそうになりました。問屋にお願いしたらすぐに営業の人が持って来ました。価格は税別で1000円でした。普段取り寄せる印材とは違うので価格は完全に忘れていました。印材(印鑑の材料)は小さいものなので道具に挟んでから彫ります。2種類あり1.ハサミ木(円形の印鑑や正方形の角印の場合、一辺18ミリ以内の場合に使う)2.巻き竹(角印で一辺21ミリ以上、または円形でも直径21ミリ以上の場合に使う)通常の仕事では、1.ハサミ木でほとんどが対応可能です。時々、正方形の角印で一辺が21ミリ以上あると、...43年使った道具にお別れ