『タナトスとスケッチブック』ラブシャッフル二次制作

『タナトスとスケッチブック』ラブシャッフル二次制作

「ラブシャッフル」より(旺次郎×海里)パロディ小説です。趣味の範囲での制作ですので、ドラマ制作者様、TV局とは一切関係ありません。二次制作ですのでご了承下さい。ドラマのシナリオ以外の部分を読みたくない方はご覧にならないで下さい。『タナトスとスケッチブック』――夢を見た。彼女の手を引いて走っていた。追ってくる闇は彼女の心の闇。逃げるように、明るいほうへと。「二十歳になったら、死ぬの」言葉少ない彼女にしては文節の多い言葉。へえ、死ぬんだ。なんで。旺次郎は顔色一つとして変えなかった。「終わりがみえるの」彼女は僅かに笑った。嗤ったようにも見えた。――タナトス?そんなものが見えるだって。菊りんから聞いた。死への欲求。彼女は自分にでなく死にでも恋をしているのか。それとも、タナトスだけの世界の中で、恋というエロスの概念もない...『タナトスとスケッチブック』ラブシャッフル二次制作