ワクチンを打つ

ワクチンを打つ

ついに、自分にも今週ワクチンを打つ番が回ってきた。 障碍者向けの優先接種ということで、七月上旬に予約券が送付されてきたらしいのだが、点字も何も表記されていなかったので気づくのが遅れた。 接種券を手にした時の心境は複雑で、ようやく来たかという気持ちもあった半面、注射を打つのには若干の不安も覚えずにはいられないのも事実だった。 もし、これが例年のインフルエンザの注射であれば、これまで通り見て見ぬふりで切り抜けることもできただろうが、ワクチンの接種こそ、コロナ前の社会を取り戻すのに最良の策と信じてきた自らの信念を、自らの手で裏切ることはできなかった。 人通りのないところでの..