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第67話
周一郎は座りなおすとスクラップブックをめくりだした。当時の新聞やらゴシップネタに近い週刊誌まで、大小の記事が丁寧に貼り付けてあった。 一枚一枚丁寧(ていねい…
2010/09/06 15:48
推理小説「室の剣」 ~もくじ~
推理小説「室の剣」~はじめに~現代の北鎌倉の古武術道場を舞台にした推理小説です。この小説は群像劇スタイルの推理小説で、さまざまな年代の人物が数多く登場します…
2010/01/30 18:30
自主映画制作
昔、一度だけ自主映画を撮ったことがあります。シナリオからはじまり、絵コンテ、演出、撮影、編集と、友人のディレクターと二人で制作しました。今では笑い話ですが、…
2009/12/15 23:09
第66話
建は深く肯いた。そうなのだ。やがてこの屋敷は忍壁流に返さなければならない。そのための約束なのだろう。だが、事件が終わっていないというのは、どう言うことだ。周…
2009/12/14 23:02
第65話
建が部屋に戻ると、隣部屋に人の気配を感じた。 周一郎さん、戻ってきてる……。 襖に耳を押しあてようと頬をぴたりとつけたところで襖がひらいた。周一郎が呆れたよ…
2009/12/10 21:23
第64話
建は仁志の部屋にむかっていた。 あれから智司の消息に関する新しい情報はない。稽古中の仁志をみる限り、それに対する憂慮はみてとれなかったが、父親が行方不明なの…
2009/12/07 10:46
第63話
稽古を終えると周一郎はすばやく私服にきがえ屋敷をでた。降るような蝉の声につつまれる。土曜日の午後三時、門をでると白い日傘をさした若い女が真向かいの門からでて…
2009/12/06 19:26
第62話
「三日前に入門しました」「入門……?」「はい」 おおよそ仁志らしからぬ受け答えだった。仁志はしばらく無言でいたが「よろしくお願いします」と、小さくこたえた。 …
2009/11/19 00:14
第61話
山岡も周一郎も入門したばかりなので目のさめるような藍染(あいぞめ)の胴衣と袴をつけていた。いかにも手練れとみえる二人が糊のとれきっていない道着をつけている。…
2009/11/04 23:35
第60話
でも、つかえる……。 一堂の知人でもあり柔道をやっていたということで、弥隅がめずらしく例外をみとめた。師範でもない山岡に柔術の稽古をゆるしたのである。 柔術…
2009/10/30 10:21
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