不幸になりたがる人たち/春日武彦
出がけにtwitterで泉美木蘭がオーバードーズと鬱のことを書いていたのが気にかかって、今日は春日武彦の新書を持って出掛けました。「意識とは何か」とかいうと茂木みたいなオカルトに走りたくなる気持ちはわからんでもないが、実際意識もそんな高等なものでも無いのかも、と最近は思っています。Deep Brain Stimulationという治療法があって、例えば日本では脳の視床下核に電極をぶっこんでパーキンソン病患者の不随意運動をブロックするのに使いますが、アメリカでは禁煙外来でDBSをやる例もあるらしい。曰く、脳の特定領域に電極を挿すことでヘビースモーカーが煙草嫌いになるんだと。己の趣味嗜好とかいうのは自ら築き上げたという点では神聖なものかもしらんが、「電極一本で消せる」ものでもある。所詮その程度のもんさ、という自覚を持っておくことは「こちら側」に踏みとどまるには案外有意義なんじゃなかろうか。本書...
2010/07/30 20:33