エッセイ・子どもの世界

エッセイ・子どもの世界

子どもに向かって、「まだこんなこともわからなかったの?」と言うことはありませんか?それが子どもを責めているのでなければよいのですが、子どもにしてみれば決して「いい気分」にはなれないものです。「だってまだ習ってないん。」「そんなはずないでしょ、忘れてしまったのよ。」こんなやりとりになってしまうと、事態は最悪です。私たちは、もう一度自分のわかっていることを見つめなおしてみる必要があるようです。自分は本当にわかっているのか、それは、いつ、どのようにしてわかったのか、誰に、どんな方法で教えてもらったのか、それはどの程度のむずかしさなのか、等など。たとえば、分数の2分の2はどうして1になるのか、2分の2イコ-ル1であることを知っていることと、それが正しいことを証明できることとは違います。2分の2イコ-ル1になることを、わ...エッセイ・子どもの世界