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  • I君のニオイ

    生まれつきニオイに敏感なせいで損ばかりしている。嗅ぎ分けることさえできれば、ニオイの判定士になったり香水の調香師になったり、使いみちもあるのだが。残念、ボクの場合、ただニオイに過敏なだけなのだ。人ごと、場所ごとに特有のニオイが人一倍鼻を刺激し、耐えがたいほどにクサイと感じてしまう、ただそれだけ。他の感覚と比べて嗅覚の救いは、ずっと同じニオイにさらされていると鈍感になっていく点だ。クサイ相手と同席し避けられない場合、ボクはひたすら鼻が麻痺するのを待ち続けることになる。ただI君は違った。彼のニオイが和らぐことはなかった。中学2年生の夏休み明けに転校してきたI君は社交的で、すぐにクラスの皆に打ち解けたが、ボクだけは無理だった。I君が近くに来ただけで、鼻は曲がり、目に沁みた。一体全体、この刺激臭は何なんだ?ニキビの脂の...I君のニオイ

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