超銀河ホストクラブストーリー!マキュロス腐ロンリラー!第五話【アル←ミハ矢】
【第一話、第二話、第三話、第四話もどうぞ】客足も遠のいた時刻。華やかな光が反射する空のグラスと香水の残り香だけが数時間前までたけなわであった宴の余韻として残っている。白いシャツに黒いベストの下っ端がせかせかと歩き回るフロアの奥のソファに矢三郎は座っていた。「お疲れ様でした」ふと振り返ると、ミシェルがフロアから退出しようとしていた。いつもはアフターですぐにいなくなるのにめずらしい。矢三郎はふと思いついてミシェルを呼び止めた。「ミシェル」その声に振り向いたミシェルは怪訝そうな顔をした。「なんでしょうか、副支配人」丁寧ではあるが明らかにトゲのある声音。例のアルトの一件以来、ミシェルはまったく矢三郎に懐いてくれていない。むしろ牙をむいている、と言ってもいい。アルトがあのあとも可愛らしい子犬のように矢三郎にまとわりついて...超銀河ホストクラブストーリー!マキュロス腐ロンリラー!第五話【アル←ミハ矢】
2009/08/07 12:55