マッキーの時事随想:大江健三郎死去
平和や反核、護憲を訴えてきた大江健三郎が2023年3月3日、老衰のため88歳で亡くなりました。数々の文学賞を受賞し、1994年には川端康成に次ぐ日本人2人目のノーベル文学賞受賞者になりました。また、『ヒロシマ・ノート』、『沖縄ノート』などのルポルタージュや新聞、雑誌などでの社会的発言でも注目を浴び、核問題をはじめ現代日本のさまざまな課題へ向き合ってきました。ノーベル文学賞受賞が発表された当時の理由は、「詩的な言語を使って、現実と神話の入り交じる世界を創造し、窮地にある現代人の姿を、見るものを当惑させるような絵図に描いた」というものです。なんだかちょっと難しいですが、大江さんの文学が描く“現代性”が評価の理由になったようです。村上春樹には若干欠けている社会的な問題を取り上げている点が、ノーベル賞受賞の重要な...マッキーの時事随想:大江健三郎死去
2023/03/21 17:56