燦こけし

大沼昇治の＜丸鼻吊り目＞に魅せられた

大沼昇治の＜丸鼻吊り目＞に魅せられた 大沼昇治は佐藤茂吉-円吉-治郎とつづく系統で、なかでも円吉型の継承者として知られている。円吉型は割れ鼻であるが、このたびヤフオクでなんとも魅力的な昇治を発見した。

2019/11/30 10:32

無念の佐藤文助39才21㎝

無念の佐藤文助39才21㎝ 11月28日の終了でヤフオクに佐藤文助39才21㎝（7寸）が出品された。私のウオントリストにもあるように文助は38才から40才がピークと考えられる。これはそれに該当するものだった。これは保存

2019/11/30 01:15

高橋通・順子がやってきた！

高橋通・順子がやってきた！高橋通・順子夫妻は、東日本大震災の苦難を越えて、やっと祖父高橋忠蔵の原点といえる原町（南相馬市）に帰還し、活発な製作をつづけていたが、この11月に通工人はノコ作業中に全治4か月

2019/11/26 01:05

西田峯吉のおもちゃ（玩具）論

西田峯吉のおもちゃ（玩具）論高橋五郎編『図説『こけし這子』の世界』は、つくづく貴重な書籍である。天江富弥の『こけし這子の話』（昭和2年）に登場するこけしが、カラーで見られるとは思ってもいなかった。汲ん

2019/11/24 01:24

阿部市五郎の石蔵型の魅力2団扇と金魚鉢

阿部市五郎の石蔵型の魅力2団扇と金魚鉢 小椋石蔵（1883-1962）の独自のスタイルは、手を描くことだろう。こけしは単純な円筒形だから、手足はないことが前提である。こけしに手を描くのは常識破りある意味では邪道

2019/11/23 05:55

阿部市五郎の石蔵型の魅力1徳利型など

阿部市五郎の石蔵型の魅力1徳利型など 阿部市五郎工人については​10月18日​に書いた。このときの小椋石蔵型16本をいろいろ並べてみると、それぞれに味わいがある。 今回は比較的大きなもの2点を紹介する。 一つは徳

2019/11/23 01:08

＜燦こけし＞が東京こけし友の会のリンクに

​ ＜燦こけし＞が東京こけし友の会のリンクに ＜燦こけし＞が、東京こけし友の会の​こけし関係ホームページのご案内​にアップされました。おかげさまで＜燦こけし＞へのアクセスが大きくアップしています。 みなさ

2019/11/22 11:44

遠刈田とは

遠刈田とは 遠刈田系のこけしで知られている「遠刈田」は、古くは「湯刈田」と呼ばれていたという。（世界大百科事典）。古くは磐城国刈田郡宮村字遠刈田で、遠刈田温泉と松川を隔てた遠刈田新地である。「湯」は温

2019/11/22 10:49

ヤフオク「佐藤文老久」六十才は

ヤフオク「佐藤文老久」六十才は ヤフオクで「佐藤文老久 六十才」という39㎝がこの2019年11月10日に出品され、11月17日に終了した。「文老久」とは佐藤文六（1880-1950）のこと。これまでも同様に「文老久」とし

2019/11/22 10:20

こけし無言館へ‐岡崎嘉平治のこと

こけし無言館へ‐岡崎嘉平治のこと 戦没工人を記録して、戦没画学生の​無言館​（正式名称は「戦没画学生慰霊美術館 無言館」）にならって「こけし無言館」があってもいいのではないだろうか。その対象は戦没（戦

2019/11/21 10:03

真室川の佐藤文吉の謎

 真室川の佐藤文吉の謎 佐藤文吉（1922-2008）に真室川銘のものがあることは「伊勢こけし会だより」138号、「木でこ」220号の高井佐寿氏蔵（黒頭36㎝）で知っていたが、実際に目にすることはなかった。その真室川銘

2019/11/20 11:02

高橋忠蔵の戦前昭和13年作2本がやってきた

高橋忠蔵の戦前昭和13年作2本が 高橋忠蔵（1893-1981）の​戦前作​をやっと1本入手したと思ったら、今度は2本がヤフオクに出品され運よくこれも入手できた。胴底には「原ノ町 高橋忠蔵 一三、三、廿五」とある15㎝

2019/11/20 06:14

「蔵王」とは＜蔵王権現＞のこと

「蔵王」とは＜蔵王権現＞のこと こけしの世界では、蔵王は蔵王高湯系あるいは蔵王系として定着しているが、最初は堀田系（天江富弥『こけし這子の話』）とされていた。これは、もともと蔵王という地名自体がなか

2019/11/20 03:44

菅野新一氏と箕輪新一氏

 菅野新一氏と箕輪新一氏           画像は新山久志工人（左）と菅野新一氏（右）KokeshiWikiより                    箕輪新一氏（メディア・プロデュースより） ​​大変失礼ながら、浅学のため、こけし研究家の

2019/11/18 10:04

こけし用語辞典by松田ひろむ【ガラ】がら

 こけし用語辞典by松田ひろむ【ガラ】がら 【ガラ】（がら） こけしの頭頂部をくり抜き、内部に小石・礫・小豆・ブリキ片・鈴などを入れたもので、振るとカラカラ、がらがらと音がするもの。多くは小豆が用いられる

2019/11/17 02:11

「こけし往来」の遊佐雄四郎のこと

「こけし往来」の遊佐雄四郎のこと 書肆ひやねの「こけし往来」は入札と即売誌。61号は2019年9月発行。表紙は遊佐雄四郎21㎝。『こけしの世界』現物とのことで、最低価格は30万円だった。が結果はどうだったのだろう

2019/11/15 17:18

こけし談話会-小幡一家のこけし

こけし談話会-小幡一家のこけし 11月10日のこけし談話会は、小幡一家のこけし。会場はいつもの木地玩具ねぎし。この日は天皇の即位パレードがあったが、談話会参加者の話題に上ることもなかった。詳細は国府田恵一氏

2019/11/15 03:39

鳴子系の魅力再発見！熊谷正の庸吉型

鳴子系の魅力再発見！熊谷正の庸吉型このところ鳴子系にはまったく関心がなかったが、松田大弘の挑戦を見てやや興味を持った。今回、庸吉型ということと「足踏みろくろ」に魅かれて11月6日に落札した熊谷正の庸吉型

2019/11/12 13:23

収集家と工人-木村弦三と津軽系のこと1

収集家と工人-木村弦三のこと 現代のこけしにおいては、良い悪いは別にして工人と収集家はお互いに影響しあっている。それは復元の依頼でもそうであろうし、頒布会の注文でもそうである。ところが、津軽系の成立自体

2019/11/11 16:22

収集家と工人-木村弦三と津軽系のこと2

収集家と工人-木村弦三のこと2 木村弦三については、KokeshiWikiが詳しいが、その著著『陸奥之小芥子』は「こけし時代」11号の折り込みで復刻されている。これは貴重である。津軽系は木村弦三の想像の「長おぼこ」と

2019/11/11 16:17

治助と治助-怪異と甘美

治助と治助-怪異と甘美10月26日のブログで「うっかり落札？治助か、シナ戦前作か」と書いて、10月22日にヤフオクで「治助」として落札した19㎝は阿部シナの戦前作と判断した。ところが11月10日のこけし談話会で、何

2019/11/11 06:45

今晃ファン倶楽部第91回頒布がやって来た

今晃ファン倶楽部第91回頒布がやって来た ファンクラブの91回頒布品2本がやって来た。以下頒布の案内より 2019年11月8日 第91回頒市品  長谷川辰雄型重ね菊本人型（木地辰雄型）柿の葉 今回から「令和

2019/11/10 09:01

工人斎藤右内の苦悩

工人斎藤右内の苦悩斎藤右内工人については11月2日の、ひやね一金会でも書いたが、「こけし手帖」393号（1993年11月号）に「こけし工人の誕生‐斎藤佑内工人とこけし‐」（川上克剛）があった。斎藤右内でなく「佑内」

2019/11/10 03:02

太治郎の潮流-斎藤弘道・とみのこと

太治郎の潮流-斎藤弘道・とみのこと 斎藤太治郎（1869-1945）は土湯ばかりでなく、こけし収集界で一世を風靡した。その系統は、佐藤正一（1905-1972）太治郎の次女きみの夫から、太治郎の長男の孝太郎の子、弘道（19

2019/11/09 02:05

うっかり落札？治助か、シナ戦前作だろうか

10月22日終了のヤフオクで、土湯系の阿部治助（1885-1952）という19㎝を落札した面貌をよく見ないで、治助ならばと思って入札したが、到着した現品をみるとどうみても治助ではない。しかし胴底には「治助」と書か

2019/11/08 03:14

佐藤松之進24㎝重ね菊-古作剛直の味わい

佐藤松之進24㎝重ね菊-古作剛直の味わい 10月28日終了のヤフオクで、無銘の佐藤松之進24㎝と佐藤好秋の2本セットを入手することが出来た。いわゆる丸頭の松之進は、五男友晴の木地とされている。昭和10年以降、お

2019/11/08 00:53

こけし用語辞典by松田ひろむ【古作】こさく

こけし用語辞典by松田ひろむ【古作】こさく こけし収集界においては、慣用的に「戦前（昭和19年以前、1944年以前）」のものを指す。「古品」ともいうが、一般的には「古作」である。古作のなかでも昭和10年以降に始

2019/11/06 08:12

悔しいヤフオク‐戦前古作の文助・文六など全敗

悔しいヤフオク‐戦前古作の文助・文六など全敗 11月4日終了の、ヤフオクでは、佐藤文六62才、佐藤文助41才といずれも昭和16年ごろと思われる佳品が狙い目だった。文助は胴裏に「陸奥売店」の印があるもの。「陸奥売

2019/11/05 13:26

欲しかった大沼岩蔵22㎝戦前作

欲しかった大沼岩蔵22㎝戦前作 10月31日終了の、大沼岩蔵22㎝は戦前作ながら緑色も残っていて、状態のいいものだった。開始価格は5000円。落札結果は61001円。がんばって入札したが及ばなかった。過去の落札結果から

2019/11/04 00:01

11月のひやね一金会～驚きの情報もあった

11月のひやね一金会～驚きの情報も 11月2日の書肆ひやね一金会に参加。これで2回目。ここでは雑談の中で教えられることが多い。最近のことでは奥瀬恵介が轆轤を放棄したと聞いてこれには驚いた。そういえば「こけし

2019/11/03 08:06

妖しさの継承は？高橋久宗のこけし

妖しさの継承は？高橋久宗のこけし 10月23日に伊藤常治25㎝について書いた。いわゆる小安こけしである。つづいて高橋久宗25㎝を入手した。この二つを比べてみた。高橋久宗（2013-2019）は伊藤常治の弟子。一見してフ

2019/11/03 00:32

こけし工人ランキング（仮）2019年11月

こけし工人ランキング（仮）2019年11月 奥瀬恵介上昇！松田初見（故人）急上昇！現役の盛美津雄・奥瀬恵介・陽子の盛一家は引き続き人気だが、なんとなく意図的にハングリー市場を作っているようにも思える。もっ

2019/11/01 14:04