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羅刹 -185-
能季は驚いて兵藤太の顔を見上げた。 兵藤太が母の話をするのは初めてだった。 それまでは能季が何を聞いても、美しい人だったとか、優しい方だったとか、ただ通り一遍のことを言うだけだったから。
2016/07/30 14:14
羅刹 -184-
兵藤太は夜風に揺れる灯火を見つめながら呟いた。 「道雅の言ったことも、道雅の本心ではございますまい。あの男がそれに気づいていたのかいなかったのかは知りませぬが。当子内親王様が亡くなってこの世からい
2016/07/15 10:27
羅刹 -183-
「だが、あの怨霊はあれほどの悲惨な目に合い、ひどく道雅を恨んでいたではないか。その憎しみが錘(おもり)となって、何十年もあの大宮川に縛り付けられてしまうほどに。それでも、道雅を愛していたと?」 「憎
2016/07/08 15:43
羅刹 -182-
そう思った瞬間、能季は己の浅ましさに、思わず両手で顔を覆ってしまった。 この私も、所詮はあの食人鬼……羅刹と同じではないか。 「若君、いかがなさいました」 気がつくと、すぐ傍らの几帳の上に、
2016/07/05 14:14
2016年7月 (1件〜100件)
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