相場の宿命

相場の宿命

東洋哲学には「運命」という言葉は特別な意味を持つ。そして、「運」と「命」は別々の概念でありながら、お互いに交錯しながら人々の人生を左右し、またその結果をもって将来へ導く。相場も一緒である。それ以上に、運命よりも宿命のほうがもっと正確な表現だと思う。太陽の黒点活動から金利のサイクルを最初に把握したのがあのロスチャイルド家と言われるように、相場の宿命の形式的な表れはサイクルであり、またそのサイクルが示す価格循環である。しかし、より重要なのは、形式だけでは宿命的な相場の値動きを説明しきれないということ。私は1971年に出版されたある本のタイトルから相場の宿命を閃いた。その本のタイトルとは『CYCLES:TheMysteriousForcesThatTriggerEvents』である。直訳すれば、その本のタイトルは「サ...相場の宿命