百人一首の年頭所感

百人一首の年頭所感

一昨年、百人一首などを手がかりに親しんできた「やまと歌」鑑賞などを集め「Storia異人列伝(Ⅵ)ーやまと歌.百人一首ー」を出版し、和歌、俳句、川柳、狂歌まで好きな日本の歌500ぐらいを記録と記憶にとどめたはずだった。正岡子規、白洲正子、井上靖、丸谷才一、田辺聖子、辻邦生、堀田善衛・・・和歌の造詣深き先達に道案内をお願いしての「やまと歌の旅」だから内容は確かなのだが、読んでくれるのは自分だけ!?それにもめげずにその後も堀田善衛「明月記私抄」や、織田小吉「絢爛たる暗号」村井康彦「藤原定家明月記の世界」などを読み返している。文学と人間、人生への深い洞察、そして何より歌の心がわかるおひとは堀田善衛先生であろうか。ただ、「「絢爛たる暗号ー百人一首の謎解き」で知った織田さんの推理と探求は、これまた学者にはない大胆か...百人一首の年頭所感