Lover Man と云う曲は1941年 Jimmy Davis, Roger ("Ram") Ramirez, and James Sherman によって書かれた曲だが、この曲がヒットするのはニューヨークのクラブ「ダウンビート」でビリー・ホリデイが歌っているのを聴いたコモドア・レコードのミルト・ゲイブラーが「ヒット間違いなし」と感じてデッカ・レコードに吹き込ませたことによる。そして彼の直感の通り、ビリーのこの吹き込みは大ヒットを記録する。 I don't know why but I'm feeling so sad I long to try something I never had Never had no kissin' Oh, what I've been missin' Lover man, oh, where can you be? The night is cold and I'm so alone I'd give […]
Twitterではプロフにアマチュアバッパーと自称しているように、ジャズの中でもバップと云うスタイルが一番好きだ。 70年代末にジャズを聞き始めたが、最初スイングから入ったので「ベニー・グッドマンやグレン・ミラーがジャズ」と思っていた矢先、FMラジオの伝説的名番組「アスペクト・イン・ジャズ」で油井先生が「バップの巨人達」と題してかけていたこの曲を聴いたのがバップとの出会いである。 それまで聴いていた歌謡曲やスイングジャズ、あるいはロックと比べてなんと軽い響きでクールなんだろう?というのが最初の感想である。その後モーダルな奏法を知ってもっと軽やかというか、フワフワとした演奏も知ったが、やはりバップは一番カッコいい。ニューヨークの香りがする。 バップ曲で一番まとまりがいいのは「コンファメ」だろうが、 個人的に好きなのは、Bbのブルーズ "Relaxin' at Camarillo" である。この驚異的なリズム感から来るメローディー。テーマをなぞっているだけでもバップをやっている気になれる。 また、ウォーデル・グレイのテナーが実にレスターっぽくて好きだ。 トリスターノ楽派はバップの、とりわけパーカーの影響を極度に排したと言われているが、レニーの呪縛を逃れたリー・コニッツは後半でパーカーのアドリブソロをそのままコピーしてユニゾンしている。 そう、いくら抗ってもやはり戻ってきてしまう、バップはイングリッシュドレープスーツと同じく、永遠にかっこいいのである。
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