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  • 推薦図書 ~シアター! 有川 浩

    劇団というと、劇団四季、劇団ひまわり、劇団ひとりくらいしか知らない僕ですが、先輩からの頂き物ということで、劇団物の小説を読んでみました。図書館戦争(未読)で有名な有川浩さんの著作ということで、かなり期待できますよね。春川巧が主宰を務める劇団シアターフラッグはそこそこ集客力もある地方劇団だ。ところが、ある事件をきっかけに劇団員が半分以上減ってしまった。と、その中の一人、会計を担当していた団員が、劇団の赤字分を肩代わりしていた事実が発覚。しかも、返済してくれないと訴えると言い出している。その額なんと300万円!赤字劇団にそんなお金があるわけもなく、巧が泣きついた相手は実の兄司だった。以前から、不安定な劇団という弟の職業に危惧を抱いていた司は、300万円を貸す代わりにある条件を突きつけた。それは、シアターフラッグが興...推薦図書~シアター!有川浩

  • 竜の末裔 第105話

    知ってるなら話が早い!一番手柄となるブランは俺たちがいただくぞ!」スコルピオが一番左端の男に話しかけた。砂漠のど真ん中で軽装とはいえ甲冑を身につけた戦士風の男が、これに応じる。とはいっても首から上はさわやかな好青年である。イェンロンで流行している球技、シューキューの格好でもしたらさぞかし女性人気があることだろう。「好きにしろよ。俺はあの銀髪の少年に用がある。」そういうと背から馬鹿でかい剣を引き抜き、フェンのほうを指し示した。「えー、じゃあ僕はあの黒いやつなの?」真ん中で目深にフードを被っていた人物が不満そうに声を上げる。高い声、男のものではない。フードを煩わしげに後ろにやると、年端も行かぬ少女の顔がそこにはあった。漆黒の闇を思わせる髪は全体的に短くまとまっているが、前髪だけは瞳の上で真一文字に切っている。「やっ...竜の末裔第105話

  • 竜の末裔 第104話

    耳をつんざく様な咆哮、同時に銃声。一拍遅れて巨体が奥の茂みから躍り上がった。蒼い光沢をたたえた美しいフォルム。空の芸術と讃えられるその生物は、腹部よりの出血で朱に染まったまま上昇していく。「ヤマト!」ブランの叫びに被せるように、再び銃声が響く。今度はサーガの足元の礫が弾け飛んだ。「!」怯えたシパックが逃げ出し、舞い上がった砂が視界を奪った。更に追い討ちをかける銃声、サーガとフェンは身体が中に放り出される感覚を味わった。「むぅっ。」視界が晴れると、ブランの足元の砂が血を吸っているのが目に飛び込んできた。とっさにブランが二人を突き飛ばしたのだ。「大丈夫ですか!?」「かすり傷だ。」どうやらブランの右肩をかすめたらしい。「そろそろ出て来い!私が相手になってやろう!」ブランの怒声が響くと、茂みを掻き分けて四つの人影が現れ...竜の末裔第104話

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