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独路
行き交う人のない道をただ一人歩いていこう 孤独と嘆くことなど忘れて久しい 心細く感じ…
2011/01/05 23:23
忘我
人の出入りが多い。 身近だった人たちと縁遠くなって 浅い付き合いの人たちばかりが、増えていく。 知り合ったそばから他人に戻って、人づきあいがうまいわけでも、人当たりがいいわけでもない私は、対人希求度も低くて、出来ることなら人から遠ざかっていたいようでもあるし、生来の甘えん坊の憶病者にはそれも如何なもので、だからそれがどうした、どうするの?と、なにか、20年前からそんなくだらない思考の…
2009/06/25 03:17
どうして?
ねぇ、どうして? がんばってるよ。 みんなとおんなじに頑張ってるよ。 なのにどうして気づいてあげられないの? うまく馴染めないから? 作業効率が悪いから? でも頑張ってるよ。 なのになんで自分もこんなにも冷たいの? ねぇ、どうして? 何がいけないの? そんなにダメなの? そんなことないのに。 まだ勝手がわからないだけなのに。 ねぇどうして…
2009/04/22 00:10
杞憂
私の住む街をある人は 「空が低くて、今にも押し迫ってくるようだ」と言った。 杞の国の人でもないけれど、 その人もそんなことがないこと知っているけれど、 ただその人が言いたかったことは空が空として自分の上にある事がうれしいのだと、 この都会の薄っぺらな空とは違うその自然なさまが好きなのだと。
2008/12/19 01:16
笑顔
私は笑う事が出来ないけれど あなたの微笑みが私の幸せだと私は知っている そんなものまやかしだと人は嗤うでしょうけれど 笑い方を忘れた私には あなたが笑っていてくれる そのことだけが心に安らぎを与えてくれる 幸せを形としてみることはできないけれど 幸福や快を表現は出来ないけれど 乾いた心を一刻、潤わしてくれるのはあなたのその笑顔だけ
2008/06/06 23:38
その硝子の向こう側
零に近づく冬の朝 子どもが踏み砕いたか 大きく罅の入った水たまり 透明な冬の陽の中に 薄く乳白色の氷は 劣悪な昭和のガラスに似ている 割られて放置された 薄ら寒い廃屋の窓のよう 色褪せた淋しさに包まれて 郷愁に似た感傷と 打ち砕かれてなくなった思い出と 悲しい気持ちが半分に 懐かしく愛しい気持ちが半分に 頬を伝い落ちた涙は アスファルトに…
2008/02/25 21:18
工場2
鉛色の重たい空へ 2筋の偽物の雲の道 曇天の街の陰影 すべてが作りもの すべてが無機の 命も意思も持ち合わせない この世界で異質であって 浮いている それもいつかはこの灰色に飲み込まれ 希薄になる
2008/02/13 13:36
工場1
空に溶けない工場の煙 水色した天井に浮かんだ染みのよう
2008/02/13 13:27
雪虫
冬を告げる使者は ちらちらと粉雪のように 上下に斜にと空を舞う どこか水の中 水面を目差すように 不器用に泳ぐ 雪が降る それは 大気の重さに負けた雪虫の死骸のようで 冷たくて せつなくて いつの間にか私は泣いていた
2007/12/13 23:15
月明かり
あなたは月 真っ暗なこの世界で 私の足下を照らす ただ一つの光
2007/12/12 23:00
寝待月
欠けてゆく月を見て それでも猶、光をやわらげない様子に別れゆく恋人を重ねた 最も二人が愛し合っていた時間を 嘘にしない為の精一杯の騙し合い 私たちの心はどうして離れてしまったの 私たちの心がかみ合わなくなったのはいつから そんな疑問を口にすることさえ出来ずに ただこのまま私たちは緩やかに別れに向かっていくという確信だけ いつか私たちの心はまたあの満月のように満…
2007/11/29 01:11
憫笑
澄んだ空気に月は翳りなく皓々と昼のように地上を照らす 月明かりの下 白い吐息が二つ空へと上っていく 長めのマフラーに二人肩寄せ合って包まって なんだか他愛もないこと語り合っていたけれど 幸せだった思い出だけはいつまでも色褪せずに胸に残る 私たちの愛もこの月夜と同じように 明るく透明にどこまでもどこまでも澄んでいた
2007/11/26 19:18
礫-レキ-
安息の地などなく 石くれた荒野が広がる 時たま目にする雑木に 葉はなく、朽ちるを待つのみ 水もなく 乾いた風のただ吹く中で 私たちも又 何一つ残さず 消えてゆくだけ
2007/11/15 01:50
十三夜
星は薄く散る雲に隠されて瞬きは幽かだけれど 月はほの白く大地を照らし やわらかな光りは空を明るく藍に染める 潮は凪、虫の声もどこか抑え気味に 厳粛なようで、それでいて優しく 逸る心を静めるように 止まる背を押すように 静と動の交じわいにある淡いの一刻 流れゆく月日と人に 一時の休息をもたらす 静寂は張り詰めた糸のように 凛として揺るがない …
2007/10/23 22:19
久遠&樹
2007/10/22 22:21
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