氷の轍 北海道警釧路方面本部 刑事第一課・大門真由 桜木紫乃 小学館文庫
「釧路」が舞台。でも、釧路の印象悪い。暗い、寒い、何もない。という印象を受ける。物語は、副題にあるように「刑事・大門真由」が主人公である。彼女の管轄地域で殺人が起きる。まず被害者の身元を特定するのに時間がかかる。札幌に住む独居老人。また捜査中に、釧路に住むかまぼこ店を営む家族と出会う。小さな蒲鉾店に潜む「金」の謎。それを追ううちに抱く違和感。被害者を追い、八戸まで追う大門。(と、先輩刑事・片桐)そこで知る、昔の話、つらいつらい貧乏の話。この話が、ちょっと時代錯誤ふうなのが気なる。そういう話が現代に聞くことができるのか?というふうに思った。携帯電話と昔話が合わない、と感じてしまった。なんというか、横溝正史の世界、のようだった。暗く寒い感じや、時代錯誤というようなことを感じながらも、面白いのは面白い。加害者に同情し...氷の轍北海道警釧路方面本部刑事第一課・大門真由桜木紫乃小学館文庫
2020/05/31 22:14