遠い昭和
僕の頭と心のベースの部分を形作っているのは、まぎれもなく、70年代と80年代の文化。 その時代はまさにテレビの全盛期だったから、僕は生粋のテレビっ子だと言えるかもしれませんね。 今思えば、面白い番組が目白押しだった時代でした。ドラマ、コント番組、歌番組、あらゆる才能がテレビというメディアに集中していたのだと思います。一人っ子で、親戚の中で唯一の子供だった僕は、大人に混じって、よくテレビドラマを見ていたものでした。 大好きだったのは、久世光彦さん(プロデュース)と向田邦子さん(脚本)のコンビによる「寺内貫太郎一家」。東京・谷中にある石屋(石貫)を舞台にしたホームドラマで、主役は小林亜星さん、その…
2018/02/25 16:17