SNSの「川下」で汚染されるマスメディア
「関西生コン」弾圧については、このブログでも過去に取り上げたが、岩波の「世界」12月号にかなり刺激的な論文が出ている。同誌はすでに1月号が出ているが、積ん読になっていたものの中に発見した。タイトルに書いたように、今やマスメディアはSNSの強い影響下にあり、その「主流」の傾向に忖度しているというのである。著者は早大・東大の名誉教授にして「フリーランス社会科学者」の花田達朗氏。冒頭の2パラグラフをそのまま引用する。(強調太字は引用者)関西生コン事件と産業労働組合、そしてジャーナリズム・ユニオン(下) 花田達朗 5「関西生コン事件」と日本「マスコミ」の沈黙 なぜ有力な労働法学者たちが「戦後最大規模」と言っているこの労働事件が、世の中に知られていないのだろうか。あるいは歪められたイメージで一部に知られているのだろうか。この事件の当事者や弁護士や観察者は、一様にその理由としてメディ..
2021/12/16 16:45