イェルク・デームス ピアノリサイタルを聴きました
4月25日(木)夜、ルーテル市ヶ谷です。楽器はベーゼンドルファー。デームスさんのコンサートではやはり当然、のベーゼンです。前半はシューベルトのイ長調のソナタとベートーヴェンのソナタ30番。フォルテピアノの響きを彷彿とさせるようなどちらかというと抑えた表現という印象が強く、特にベートーヴェンの30番は大曲であるなどということを忘れさせるような演奏でした。最近の演奏会ではなかなか聴けないスタイル。とはいえ、聴きながら音楽、或いは演奏家には天使と悪魔が同居しているなどとふと思い浮かべさせられた(この夜は最終的に天使の勝利?)のはやはり内的な表現の充実が大きかったからでしょう。後半は全てシューマン。アラベスク、花の曲、ウィーンの謝肉祭の道化よりロマンス、間奏曲、最後にフモレスケ。このシューマンの全てがあまりに素晴らしく...イェルク・デームスピアノリサイタルを聴きました
2013/04/26 23:29