4.踊るサンタ

4.踊るサンタ

ジングルベルの音が聞こえてくる12月24日クリスマスイブ。2階の部屋にいるケンタが枕元に靴下を置いて、寝る準備を始めた。窓からは、ヒンヤリとした空気があり、雪がフワフワと降っていた。1階では、サンタに扮した父親がプレゼントを押し入れから出して、椅子の上に置いて準備をしている。夜中を0時回った頃、もうそろそろ寝ただろうと思い2階の部屋のドアを少し開けると布団にくるまっているケンタの姿が見えた。「よし。今がチャンス!」とゆっくりと足音を立てずに枕元にプレゼントを置く。その時、ケンタの目がパッとあき、がばっと起き上がった。やばいと思い、急いで窓から出た。窓のサッシにサンタの袖が引っかかって、ぶら下がった状態になった。どうやらトイレに起きたようだった。ベランダに飛び移り何とかバランスを保った。トイレから帰って来た...4.踊るサンタ